マカオが香港と台湾からの旅行者にワクチン接種証明の提示を要求

香港は入国後14日間、台湾は入国から21日間の検疫期間

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マカオ当局は新型コロナウイルスの感染対策として、香港と台湾からの旅行者に対し、2022年2月21日から入国時にワクチン接種証明の提示を求めることを発表しました。

対象となるのは香港および台湾から入国する12歳以上の旅行者となります。

旅行者は、出発前の14日前までに予めワクチン接種をすべて完了していることを示す証明書を手に入れた上で入国を申請。また、ワクチン接種を最後に受けてから7ヶ月以内であることが新たな条件となっています。

現時点で香港・台湾からの旅行者は、24時間以内に発行された新型コロナウイルスの感染検査を行い、陰性であることを示す証明書の提示が求められていますが、今回の改訂により、ワクチン接種の有無を重視する形となりました。

また、入国後の検疫については、到着時から14日間が対象となっています。

たとえば香港からマカオを経由して中国本土へと向かう旅程の場合は、まずマカオで必要な検疫を受けた上で、最低でも7日間のインターバルをとってから入国が許可されます。同様に台湾からの旅行者については、香港からの入国よりも長く検疫期間が設けられており、マカオ到着から21日間が対象となるそうです。

今回、こうした対策がとられた背景には、香港と台湾で新型コロナウイルスの感染拡大が確認されていることが挙げられます。

現在、第5波が拡大し続けているという香港では、1619例の新規感染が確認され、2021年12月に第5波の到来が最初に確認されて以降、既に1万件を超える症例が報告されています。

また、台湾では2022年2月14日にオミクロン株による最初の死亡例が確認され、国内感染5例を含む45件の新規感染が報告されているそうです。

新型コロナウイルスの影響で、欧米からの旅行者が減っている事でカジノ収益も下がっているマカオ。2022年2月1日に発表された最新の「月次カジノ売上」では、2022年1月の売上が前年の同月から20.9%減となり、前月から20.3%減となりました。

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今回の規制で、旅行者の数値がどう変化するのか?注目していきます。