カジノ大手「ラスベガスサンズ」がタイでIR展開に関して興味を示す?

事業規模は「マリーナベイサンズ」級との情報も

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世界各地でカジノを含むIRを展開している『ラスベガスサンズ』が、現在タイ政府と水面下で交渉を行っていることを匂わせ業界内外から大きな注目を集めています。

これは『ラスベガスサンズ』のCEOをつとめるロブ・ゴールドスタイン氏が、先ごろ応じたインタビューの中でコメントしているものです。

同氏はアジアにある複数の国が、長年に渡って同社に接触してきていることを紹介しつつ、それらの「アジアの国」の中の1つと、最近になって「興味深い会話」をしているとコメント。

同氏は国名を明かさず、あくまで「アジアの国」としているものの、これまでの経緯やアジア諸国におけるIR事情などを考慮する形で、調査会社などはタイである可能性が高いと推測。ギャンブル合法化への関心が高まっているタイでの潜在的なビジネスチャンスを、ゴールドスタイン氏が示唆しているのではないかと見ているようです。

先ごろ、本拠地である米国内でベネチアン、パラッツォ、ベネチアンエキスポといった主要なカジノを含むIRを62億5000万ドルで売却し、シンガポールやマカオなどアジアでの事業拡大に力を入れている『ラスベガスサンズ』。

マカオ、フィリピン、シンガポール、韓国などの周辺諸国にあるギャンブルインフラがないものの、IR案件に興味を持ち始めている様子が垣間見れるタイに注目しているようです。

それに加え、日本のカジノを含むIRの誘致計画から事実上の撤退を決定したことで、アジアの次なる拠点づくりのため、タイ政府と水面下で交渉に入っている可能性は十分にあるとみられています。

一方、タイ政府内では、2021年にIR事業によってもたらされる税収や投資、地域社会への影響などといった様々な点について調査を行うべく、いくつかの委員会が誕生しています。それに呼応するかのように、ゴールドスタイン氏も、アジアでの新プロジェクトの存在について明かした上で、この事業が、世界最高水準の収益性であるというシンガポールの『マリーナベイサンズ』級のものになるのではないかと言われています。 交渉の結果、今後、タイでの事業展開が実現すれば、『ラスベガスサンズ』にとってもタイにとっても大きな試みになりそうです。