「シティ・オブ・ドリームスマニラ」が好調で運営元は前年比2倍以上の収益

ベルコーポレーションの収益が急激に回復

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フィリピンで不動産事業を展開中の『ベルコーポレーション』は2022年3月16日、2021年は通年で前年比2倍以上の収益になったことを発表しました。

これはベルコーポレーションがフィリピン証券取引所に提出した報告書で明らかとなったもので、資料によると同社の2021年通年の収益はおよそ13億ペソ(2490万米ドル)。6億3520万ペソであった2020年を2倍以上も上回る収益であることがわかります。

この好転について同社は、「新型コロナウイルスによる影響が続いているため、今でもかなり規制があるものの、カジノを含むIRの『シティ・オブ・ドリームス マニラ』の事業が前年に比べて好転したことによるもの」としています。

ベルコーポレーションが運営に参加する『シティ・オブ・ドリームス マニラ』は、子会社であるプレミアム・レジャーを通じてIR企業の『メルコリゾーツ&エンターテインメント』と共に営業しています。

フィリピンのカジノ事業者は、新型コロナウイルスの感染状況に応じて、断続的に人数制限を設ける形での運営を余儀なくされており、そうした施策は今年に入ってからも継続していました。

しかし、このところ徐々に規制が緩和されつつあるため、『シティ・オブ・ドリームス マニラ』も、2020年3月以来初となる人数制限を解除した状態での運営を、2022年3月1日から再開しています。

ベルコーポレーションは、『シティ・オブ・ドリームス マニラ』の収益をメルコリゾーツ&エンターテインメントから一定の割合で受け取る契約を結んでいます。

100%の稼働率に『シティ・オブ・ドリームス マニラ』が戻った場合は、さらなる収益増が見込まれるといいます。

なお、『シティ・オブ・ドリームス マニラ』の土地と建物を、メルコリゾーツにリースしたことで得られた収益は、2021年では8億790万ペソとなりました。グループ収益におけるゲーム収益の割合は、2020年の15.2%から38.0%に拡大しているそうです。

新型コロナウイルスの影響で大打撃を受けた世界のカジノ産業。アメリカを中心に回復傾向にありますが、他の国でもどこまで収益が戻るのか、注目されます。

※写真は「シティ・オブ・ドリームス マニラ」公式HPより引用