マカオのカジノ関連企業「ギャラクシーエンターテインメント」が2021年は黒字に

マカオのカジノ関連企業「ギャラクシーエンターテインメント」が2021年は黒字に

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世界的にも有名な、カジノを含むIRを開発・運営する『ギャラクシーエンターテインメントグループ』は、2021年度は黒字に回復したことを報告し注目を集めています。大きな損失を出した2020年から順調に売上が回復していることになります。

これはギャラクシーエンターテインメントグループが香港証券取引所に提出した報告書で明らかとなったもので、2020年は39.7億香港ドルの損失であったものの、2021年は13億3000万香港ドル(1億7000万ドル)の黒字となりました。

好業績をうけて同社は、1株あたり0.30香港ドルの特別配当を2022年4月29日付で支払うことも発表しています。

ギャラクシーエンターテインメントグループは、マカオのコタイで運営中の旗艦施設『ギャラクシーマカオカジノリゾート』のほか、マカオ半島で『スターワールドホテル』、さらに市内3箇所にあるサテライト会場にゲームライセンスを提供しています。

2014年には日本でオフィスを開設して、横浜市をターゲットにカジノを含むIRに関する誘致を目指していた事でもおなじみです。

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同社におけるカジノ・エンターテインメント事業の利息・課税・減価償却および、償却前の調整後利益であるEBITDAは、ジョイントベンチャーと関連会社による業績のシェア分を含め、2020年には通年で19億9000万香港ドルでした。それが、2021年度の通年では26億9000万香港ドルとなっています。

黒字に回復した背景には、マカオのカジノ市場がコロナ禍による影響を受ける中でも、祝祭期間ではホテルの占有率が高く小売分野での売上が好調であったことが大きいと推測されます。

業績回復について、正月休暇中に報告を受けた同社の創業者で会長の呂志和氏は、コロナ禍による影響は続いているにもかかわらず、2020年と比較し数字面でかなりの好転が見られたことを強調。特別配当を支払うことについては、マカオへの信頼回復を目指し同社の財務力を証明したいという狙いがあるとしています。

世界の各地でカジノの売上が回復している中で、世界一の売り上げをほこるマカオでも業績は順調となっているようです。今後も、世界のカジノに関する売上の情報をお伝えしていきます。

【写真引用/参考】ギャラクシーエンターテインメント