マカオで躍進する「ギャラクシー・エンターテインメント」とはどんな会社?

特色豊かなカジノを含む統合型リゾート(IR)の開発を行う

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現在、マカオでカジノを運営しているのは、スタンレー・ホー氏が創業した『SJMホールディングス』や『メルコリゾーツ&エンターテインメント』、アメリカの『ウィン・リゾーツ』。さらに、中国の企業でマカオに本社を置く『ギャラクシー・エンターテインメント』となります。

人気施設で注目を集めるギャラクシー・エンターテインメント

この『ギャラクシー・エンターテインメント』は中国語表記では『銀河娯楽』と書きます。もとは建築材料会社だったという、カジノを含む統合型リゾート(IR)を行う事業者としては異色の存在です。

設立は1988年で、2002年にマカオのゲーミングライセンスを取得。その後、2005年には香港株式市場に上場を果たしています。

2006年10月に『スターワールド・マカオ』を、2011年5月には『ギャラクシー・マカオ』をオープンしました。さらに2015年には、『ギャラクシー・マカオ』の第2フェーズ、さらに『ブロードウェイ・マカオ』をオープンし、ギャラクシー・エンターテインメントのマカオでの体制が整います。

中でも人気なのが、『スターワールド・マカオ』で、内装は見上げるほどの高い天井に、豪華なシャンデリアが有名なホテルを備えています。優雅でスタイリッシュな作りはマカオでも群を抜く美しさだといわれています。

『ギャラクシー・マカオ』は、マカオで最大級の施設を備えた大型IR施設で、ホテルだけでもザ・リッツ・カールトン、バンヤンツリー、JW マリオット、オークラ、ギャラクシーの5つが設けられています。ギャラクシーだけでも1500室、すべてあわせると4000室以上という規模になります。ホテルだけでなく、ショッピングモールやレストラン、映画館のほか、世界最長級の流れるプールなども備えています。カジノ以外にも楽しむ施設が多く、多くの観光客が訪れるおなじみのスポットとなっています。

『ブロードウェイ・マカオ』はその名が示すように、映画館やコンサートホール、劇場エンターテインメント施設が充実した施設です。ラスベガスのカジノを含むIR施設に似ていて、何日いても飽きないような作りとなっています。

これらの施設はどこもカジノが充実していて、特に『ギャラクシー・マカオ』はマカオの中でも最大規模だといわれています。カジノは5つのフロアに分かれていて、約3万9000平米のスペースにテーブルゲームが約600台、スロットマシンは約1500台という充実ぶりです。さまざまな種類のカジノゲームをここだけで楽しむことができます。

日本にも進出をしていた

『ギャラクシー・エンターテインメント』は、2014年に日本オフィスを開設しています。日本がカジノを含むIRの誘致を表明した際に、横浜市をターゲットに活動を行っていました。現在は横浜市が誘致から撤退したことにより活動はストップしている状況です。

ただし、日本からの撤退を正式に表明していない状態で、日本のカジノを含むIRの誘致に対して関心を持ち続けているとの報道もあります。今後、状況さえ整えば積極的に活動を再開していく可能性は十分に考えられます。

マカオで成功を収めている『ギャラクシー・エンターテインメント』だけに、日本でもぜひ盛り上がるカジノを含むIR展開を期待したいところです。

【参考】ギャラクシー・エンターテインメント

※写真は「ギャラクシー・エンターテインメント」より引用