韓国の済州島のカジノ、新型コロナ対策でワクチン接種証明など提示義務化へ

新規感染者急増を受け独自に対策を強化

公開日:

scroll

韓国のリゾート地であり、カジノ施設で遊ぶことができる済州島で新型コロナウイルス対策を強化しています。これは、2022年1月2日まで、カジノ客へワクチン接種証明ないし、陰性証明の提出を行う措置を実施するものです。

もともと済州島のカジノでは、客に対してワクチンの接種証明や陰性証明などの提出を特に求めておらず、直近では2021年11月1日から、各カジノの収容人数を50%程度に抑えるという対策をとっていました。

その後、オミクロン株なども含め韓国全土で新型コロナウイルスの感染者が急増したことで警戒感が高まり、今回の施行へと繋がった模様です。中央政府も感染拡大の状況を重く見ており、新型コロナの予防対策を再強化する方針を示したばかりでした。

現在では、済州島にある8つのカジノのうち、ランディングカジノ(運営・Landing International Development Ltd)、済州ドリームタワーカジノ(運営・ロッテツアー開発)、パラダイスカジノグランドジェジュ(運営・パラダイス株式会社)の3つのカジノだけが営業をしています。

そのうち、済州新和ワールドにあるランディングカジノは24時間営業し、多くの客で賑わっています。これら3つのカジノの代表者は、済州特別自治道から前述の新しい新型コロナ対策に取り組むよう通告を受けたことを明かしています。

また、済州島は観光客専用のカジノ導入が検討されています。第2次済州カジノ業総合計画の案に盛り込み、済州道議会に提出されました。

これは、済州島を訪問した外国人観光客だけでなく、韓国人の観光客(済州道民を除く)もカジノを利用できる対象にするものです。これにより、韓国人の出入りも可能な専用カジノの導入が検討されることになり議論が起きそうです。

現在は休業しているカジノ施設の再開も含め、済州島の今後に注目していきます。