大阪でカジノ反対の自民党府議が会派「自民保守の会」を結成へ

議会でカジノに反対の意思を表明する予定

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大阪府・市が夢洲地区を候補地として進めているカジノを含むIRに関する誘致計画。事業者に、『日本MGMリゾーツ』と、『オリックス』が中心となって設立した『大阪IR株式会社』を指定してさまざまな調整を進めています。

その大阪で、カジノを含むIR誘致に反対する自民党府議団の3人が会派を離脱して「自民保守の会」を2022年3月18日に結成したと公表しました。

大阪においては、自民党の内部でカジノを含むIRの誘致に関して、大阪市の負担が多くなることを問題視していました。市民の声も反映させるべきだと主張し、自民党市議団が、「IRの誘致について市民に賛否を問う住民投票」を2月議会に提出する動きもありました。

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今回、新たな会派を作るのは、占部走馬氏、西川訓史氏、西村日加留氏の3人となり、2022年3月24日の本会議でカジノを含むIRに関する区域整備計画案に反対の意思を表明するとしています。

3人は記者会見で「当初は世界最高峰のMICEを重視した計画だったのに、カジノ優先となっている」として、カジノを含むIRの誘致に関しては理解を示すとしています。

また、候補地となっている夢洲の土壌改修費で巨額の費用がかかることなど、しっかりと財政リスクへの検証がされていないことも、反対の理由としています。

この3人の行動に対して、自民党府議団は了解していないとしています。この動きに、推進派の日本維新の会代表の松井一郎大阪市長は「政党としての体をなしていないから、大阪の自民党が支持されない」と厳しい言葉を公表しています。

現在、大阪府・市におけるカジノを含むIRに関する誘致は、運営事業者が市議会に出席して説明を行なうなど進展しています。「関西の観光や経済の起爆剤になる」と自信を見せながら、大阪でのカジノ誘致を進めていくとしています。

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大本命と言われている大阪では、どういった形でカジノを含むIRの誘致が調整されるのか?注目していきます。