和歌山のカジノ誘致に関して仁坂知事は「資金計画も充実」

4月臨時会で質疑が開始される

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和歌山では県議会の4月臨時会を開催しています。2022年4月18日の本会議では、「区域整備計画」に対しての質疑が行われました。詳細をお伝えします。

和歌山県・市が「和歌山マリーナシティ」を候補地として、事業者にカナダの『クレアベストニームベンチャーズ』と、カジノ施設を運営する『シーザーズ・エンターテインメント』を指名して進めている、カジノを含むIRの誘致計画。

国への申請期限を今月末に控え、県議会の4月臨時会を開催しています。2022年4月18日の本会議では、「区域整備計画」に対しての質疑が行われました。

仁坂吉伸知事「国の審査に耐えられる」

推進派の仁坂吉伸知事は「資金計画も充実し、国の審査に耐えられるものになった」として、チャレンジを行いたいと話しました。

県議側からは、これまで説明会などでも疑問視されていた資金計画や実施体制などについての質問が行われました。

和歌山のカジノを含むIRの資金計画に関しては、初期投資額が約4700億円と言われています。約1450億円については、米国の金融サービス会社「カンターフィッツジェラルド」、韓国の「ハンファインベストメント&セキュリティズ」などが出資を目指していると言われています。また、『クレアベストニームベンチャーズ』のマリオ・ホー代表取締役が経営している、中国最大規模のeスポーツ会社も出資に名乗りを上げています。

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また、残りの資金に関しても主幹事となるスイスの金融大手クレディ・スイスを中心として、調達は予定額以上が集まる可能性があると県と事業者は説明しています。

カジノを含むIRから他の地域にも観光客を送り出す

さらに今回の臨時会では、カジノができることで観光客が一箇所に集中してしまい、他の地域の客が減るのではないかとする質問も出ました。

これについて仁坂知事は、「(和歌山の観光地には)少なかった客層を想定しているので、指摘にはあたらない」として、カジノを含むIRから他の地域にも観光客を送り出す施策を考えていると明かしました。

和歌山では、「区域整備計画案」に関してすでに市議会での採決が終了しています。議案審査はIR対策特別委員会に付託されることになります。

この後は本会議で採決し県議会として最終判断を下す予定となっています。