大阪IRで、地元経済のためにカジノ利用者へポイント付与案

「MGMリゾーツ・インターナショナル」と「オリックス」の共同事業体が準備か

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大阪府・市が人工島・夢洲を予定地として計画しているカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致。事業者に選定されているのが『MGMリゾーツ・インターナショナル』と『オリックス』の共同事業体となっています。

2020年代後半の開業を目指して、現在さまざまな調整をして国への区域整備計画申請を準備しています。これは2022年4月28日までに都道府県が取りまとめて国に提出することになっているものです。

その整備計画の中で、地元の飲食店や土産店をサポートする「ポイント制度」を導入する方向で調整をしていることが、読売新聞の取材でわかりました。カジノを利用したお客さんに対して、「地域ポイント」を特典として付与して、大阪府内の飲食店や土産物店の支払いで使える仕組みにしていく考えのようです。

このポイントは、カジノを含む統合型リゾート(IR)施設の利用者に、金額に応じたポイントをスマートフォンやアプリを通じて付与するものになるそうです。そのポイントはIR施設内のお土産店を中心として府内の繁華街での飲食や観光地で使えるようにするとのことです。カジノを訪れたお客さんを夢洲だけでなく、府内のさまざまなスポットに誘致する目的があり、地元経済の活性化にも結びつくものになりそうです。

大阪府・市が計画しているカジノを含む統合型リゾート(IR)に関して、初期投資額は約1兆800億円として、年間来場者数は約2050万人を予定しています。国内から約1400万人、国外から約650万人のカジノ客を想定していて、全体的な売上としては年間で約5400億円を予定しています。これに加えて、今回のポイント制度を導入することで、大阪府・市としての経済効果はさらに大きなものになると予想されます。

規模感、立地などを含めて和歌山県や長崎県よりもリードしている印象のある大阪府・市のカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致計画。これからも注目していきたいと思います。