大阪府・市が、「夢洲」を候補地として、カジノを含む統合型リゾート(IR)の開業計画をすすめています。日本で初めてのカジノ開業となり、事業者には「日本MGMリゾーツ」と「オリックス」が中心となって設立した「大阪IR株式会社」を指定しています。
当初は開業時期について2029年秋~冬を想定
大阪のカジノを含む統合型リゾート(IR)の設置について、大阪府の吉村洋文知事が2023年7月18日付で開業時期について2029年の開業は難しいと認識を示しました。大阪府・市は、事業者がIR事業から「撤退を通知する期限」について、2023年9月末に延長したことを発表したばかりです。
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大阪のカジノを含むIR、開業時期の再調整と事業者の「撤退通知期限」を延長
大阪で進められているカジノを含む統合型リゾート(IR)の開業計画で、事業者がIR事業から「撤退を通知する期限」が2023年9月末に延長したことがわかりました。
その大阪で、これまで憶測報道が多かった開業時期について、吉村洋文知事がコメントしたことで大きな注目を集めています。当初は、開業時期について2029年秋~冬を想定していると言われてきました。
しかし、大阪府・市が想定していたよりも、国による整備計画の認定が半年近く遅れることに。その間にさまざまな調整がストップしていたこともあり、開業時期が当初の予定よりも遅れることになったと説明されています。
吉村知事は、2023年7月18日に行われた記者会見で、報道陣の問いかけに対し「予定通りの開始時期の2029年は、やっぱ難しいですねというのは当事者の共通認識になってます」と回答しています。
これまでは、事業者に名を連ねる「MGMリゾーツ・インターナショナル」の決算発表で、ビル・ホーンバックル最高経営責任者が開業時期は「2030年1~6月」に設定されたとコメント。今回、吉村知事が開業について遅れることを発表したことで、2030年の開業が現実的なものになってきました。
記者の一言メモ
開業時期が遅れることが発表されましたが、2030年の開業も決定ではありません。今後、調整の遅れなどが出ればずれ込む可能性もあるだけに、しっかりと推進を行ってほしいところです。