Sightline Payments、最大441億円の投資で全米のスロットマシンのキャッシュレス化を推進へ

対象となるのは全米で稼働中の25万台のスロットマシン

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全米でスロットマシンのキャッシュレス化を推進へ

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この記事の概要

全米で稼働中の25万台と言われるスロットマシンを対象に、キャッシュレス化を推進する動きが出ています。

Sightline Paymentsは2022年10月6日、アクレス・マニュファクチャリング・カンパニーとの提携により、全米の各施設に設置されているスロットマシンを対象に最大3億ドル(441億円)を投じて、キャッシュレスシステムの導入を推進する計画を発表しました。

旧式のマシンをキャッシュレス化するための費用が莫大にかかる

これは、Sightline Paymentsが同日付で公開したプレスリリースで明らかとなったものです。

今回の計画で対象となるのは、全米各地の施設に設置されているスロットマシンおよそ25万台で、実施期間は36ヶ月以内としています。

施設を運営する各事業者は、アクレス・マニュファクチャリング・カンパニーを通じてスロットマシンのキャッシュレス化を申請し、早ければ16週以内にサービスを客に対して提供できるように調整していくとしています。

現在、アメリカでは10州程度しかキャッシュレスシステムが導入されておらず、多くの州でカジノ事業者が顧客のニーズに応えきれていない状況にあります。

旧式のマシンをキャッシュレス化するための費用が莫大にかかるからです。

Sightline Paymentsは、その部分をサポートすることで、カジノ業界におけるキャッシュレス推進の動きを加速させるという狙いがあるといいます。

今回の計画について、Sightline Paymentsの共同CEOをつとめるオマール・サッター氏は、「これまでは、多くのカジノ事業者がキャッシュレス化のメリットを理解しながら、ハードウェアの改良・刷新と、そこにかかる莫大な費用がネックとなる形で、なかなか踏み切れていないという実情がありました。しかし、アクレス・マニュファクチャリング・カンパニーと我々が立ち上げた“プロジェクト250”で、そうしたネックが解消されることでしょう。業界全体として、キャッシュレスシステムの普及が推進され、それが結果として、今後数十年にわたり、大きな影響を与えることになるでしょう」とコメントしています。

この勢いならば、日本でカジノを含む統合型リゾートが開業した際には、スタート時点から全てのゲームがキャッシュレス化していそうです。