フィリピンの2022年「ギャンブル総収益(GGR)」が、前年比で90.6%の上昇となる見込み

年末までの3ヶ月間だけでも前年同期比で96.2%増

公開日:

フィリピンの2022年「ギャンブル総収益(GGR)」が大幅上昇

scroll

この記事の概要

フィリピンのカジノ規制当局「フィリピン・アミューズメント・アンド・ゲーミング・コーポレーション (Pagcor)」が、2022年におけるギャンブル総収益(GGR)は大幅に改善しそうだと発表しました。詳細をお伝えします。

フィリピンのカジノ規制当局となる「フィリピン・アミューズメント・アンド・ゲーミング・コーポレーション (Pagcor)」は、同機関で管轄するフィリピン国内の2022年におけるギャンブル総収益(GGR)が、前年比で90.6%増の1840億ペソ(約4508億円)になる予定だと発表しました。

年末に売上を大幅に伸ばす結果に

これは、「フィリピン・アミューズメント・アンド・ゲーミング・コーポレーション」がマスコミ向けに発表したデータを、カジノメディアなどが報じたことで明らかとなりました。最新のデータとしては、2021年度のギャンブル総収益が965億ペソ(約2364億円)だったとしています。その上で、2022年の売上は大幅に上がり、2022年12月31日までの3ヶ月間だけでも、560億1000万ペソ(約1372億円)を記録した模様です。これは前年同期比で96.2%増となっています。※1

これらの数字にはカジノギャンブル以外のビンゴ事業や電子ゲームパーラー、ベッティングビジネス(オンライン闘鶏を含む)での収益は含まれていないといいます。

【参照】※1:GGR ASIA「Philippine 2022 casino GGR up 91pct y-o-y」

今回発表した各データについて、詳細な解説は報告書では行われていませんが、ギャンブル総収益のうち78%は首都・マニラにある民間のカジノ・リゾート施設が稼ぎ出しているとしています。

各施設が大幅に売上を伸ばしたことで、2022年におけるギャンブル総収益が大幅に回復したことになりました。

なお、今回これほどの売上増加となった背景には、フィリピン国内のカジノに向けて行われていた新型コロナウイルス感染対策の制限が、2022年11月に緩和されたからだと言われています。

記者の一言メモ

アメリカだけでなく、フィリピンでもカジノによる売上が回復しています。2023年も、更に売上を伸ばすことが予想され、本格復帰をはたしそうな勢いです。