マカオの2022年2月「月次カジノ売上」が前年同月から6.1%増加

売上が低迷した前月よりも大幅にアップ

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世界最大のカジノに関する売上を誇っているマカオ。毎月発表される「月次カジノ売上」の結果は、世界中のカジノ関係者が指標としているデータとなります。

2022年3月1日に最新の「月次カジノ売上」がマカオ政府博彩監察協調局(DICJ)から発表され、前年同月からは6.1%の増加となる77.59億パタカで、執筆時点の計算では約1106億円だったことがわかりました。

オミクロン株の流行や、カジノ業界に関する大物の逮捕が続いていることなどから売上を落とした前月からは、22.3%増加したことになり順調な回復をしていることになります。

マカオでは新型コロナウイルスの感染が世界中で拡大した2020年から入境制限が行われ、旅行客が激減したことでカジノの売上が落ちていました。しかし、制限も徐々に緩和され2021年度のマカオでのカジノに関する売上は、前年比で43.7%増と順調に回復していました。

しかし、2021年11月頃から「サンシティ・グループ」や「タクチュングループ」など、ジャンケット業界を中心に逮捕者が続出し、多くのVIPルームがクローズすることになりました。

その影響からか、年明けの2022年1月の「月次カジノ売上」は、前年同月から20.9%減、前月から20.3%減の約915億円となってしまいました。

2022年2月は、新型コロナウイルスの再拡大が一段落したことと、初旬に春節(旧正月)があったことでカジノを遊ぶ旅行客が増えました。その結果として、1月よりも日数が少ない2月だったにもかかわらず、前月より売上が増える結果となりました。

ただ、これまではマカオの売上の多くがVIPルームによるものだったことで、ジャンケット業界が壊滅状態にある中で、どこまで本格的に売上が復活するのかはわからない状況となっています。

地元メディアの取材によると、ジャンケット業者を通してVIPルームに通っていた客はカジノ運営会社が直営している特別な施設へ移ったと言われています。ロシアが仕掛けた戦争の影響もあり、来月以降さらに売上が伸びるのか?注目をしていきます。

【2022年のマカオにおけるカジノ売上】

  • 1月=約915億円
  • 2月=約1106億円

【参考】マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)