新型コロナウイルスの市中感染で大打撃を受けたマカオのカジノ産業。そのマカオで、再び新型コロナウイルスの集団検査が行われたと報道されました。
住民に新型コロナウイルスの検査を2日間受けるよう指示
ロイターによると、マカオ当局が2022年8月7日、住民に対して新型コロナウイルスの検査を、少なくとも2日間受けるように指示したと伝えられています。
これは、マカオに隣接している中国珠海市に旅行した人から新型コロナウイルスの陽性反応が出たためです。
マカオでは、2022年6月18日頃に市中感染が確認され、大規模な集団検査が行われました。感染力が高いオミクロン変異株派生型「BA.5」が流行したことから封じ込めに入り、主要産業のカジノを含むほぼ全てのビジネス施設が、2022年7月11日から閉鎖されることになりました。
その後、感染者も減ったことでマカオの街は平常を取り戻しましたが、カジノ施設は閉鎖なども含め大打撃を受けることになりました。
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ついにマカオでカジノを含むほとんどの施設を1週間閉鎖
マカオでカジノを含むほぼ全てのビジネス施設が2022年7月11日から1週間にわたって閉鎖されると言われています。詳細をお伝えします。
その影響もあって、マカオの2022年7月「月次カジノ売上」は激減。3.98億パタカ(約64億円)で前年同月から約95%減、前月から約84%減という数字となりました。
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マカオの2022年7月「月次カジノ売上」が前年同月から約95%減
マカオにおける2022年7月の「月次カジノ売上」は、3.98億パタカ(約64億円)で前年同月から約95%減、前月から約84%減となりました。
今回は、騒動となった市中感染が収まりコロナ規制が緩和され、2022年8月3日から検疫措置なしで珠海への旅行ができる状態になっていました。
抗原検査を受けて結果を当局のウェブサイトに登録
マカオ当局は、約70万人の住民全員が2022年8月7日から8日にかけて抗原検査を受けて、結果を当局のウェブサイトに登録するように指示を出しています。
さらに、今回の陽性者が旅行した珠海の境界付近、またカジノ施設もあるコタイに隣接するタイパ地区の住民は、「核酸検査」を受ける必要があるとしています。
やっと平穏を取り戻したばかりなのに、また新型コロナ感染で騒動となっているマカオ。この戦いが終わる日は来るのでしょうか?