ラスベガスなどのカジノ施設でマスク着用を義務化、違反した場合は懲戒処分も

ネバダ州のゲーム管理委員会がカジノ事業者に要請

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ネバダ州のゲーム管理委員会は2021年12月29日、新型コロナウイルスにおけるオミクロン株の感染拡大に備える形で、2021年の大晦日から2022年の年頭にかけての休暇シーズンに、カジノおよびその関連施設内でのマスクの着用義務化を行うよう、事業者に求めました。

ネバダ州のゲーム管理委員会は、カジノ運営事業者に対して同日付で交付した文書の中で、すべてのカジノ業者がスティーブ・シソラック知事の命令で「緊急指令45」に対応する必要があることを指摘した上で、同指令に基づく形で関連施設内のマスク着用の義務化を行うよう求めました。

なお、この「緊急指令45」は、主に都市部を中心に感染が拡大しているという事情を鑑みて発せられたもので、ワクチン接種の有無を問わず公共の屋内環境でのマスクの着用を求めるものです。カジノ側が適切に対応しないことが確認された場合には、懲戒処分が求められるなど厳しい罰則が設けられています。

現在、ネバダ州では、感染拡大レベルが「低」または「中程度」であるとみられる郡について対応を緩和していますが、それは17ある郡のうち、ミネラル、ホワイトパイン、ユーレカ、ストーリー、パーシング、フンボルトの6郡にすぎず、ラスベガスの置かれているクラーク郡は、州内でも高い感染率となっていることで知られています。

そうした状況のなかで、例年多くの観光客が来訪する年末年始の期間へと突入するため、爆発的な新規感染を回避すべく今回の通達となりました。

毎年、大晦日には派手な花火のショーや、各種年越しイベントが開催されることから、多くの観光客で賑わいを見せるラスベガス。今回の年越しに際してはオミクロン株による感染拡大を憂慮した当局から、こうした多くの人が集まるイベントの自粛が求められていますが、予定通り開催されたようです。

これらのショーやイベントを楽しむ目的で、最終的にこの期間中にはラスベガスには30万人以上の観光客が訪れるとみられています。

今回のマスク義務化でどこまで感染を防ぐことができるのか?注目が集まります。