アメリカのカジノ「ダイアモンド・ジャックス・カジノ」で264億円規模の改修を計画

リバーボート型の施設から完全な陸上型リゾートに改修・改築へ

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「ダイアモンド・ジャックス・カジノ」で264億円規模の改修

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この記事の概要

アメリカのカジノ「ダイアモンド・ジャックス・カジノ」を、運営企業のファウンデーション・ゲーミングが264億円かけて改修を計画しています。

アメリカ・ミシシッピ州に拠点を置くカジノ運営企業のファウンデーション・ゲーミングは、ルイジアナ州賭博管理委員会で正式に承認され、買収が確定したボージャーシティのカジノ施設「ダイアモンド・ジャックス・カジノ・ボージャーシティ」について、2億ドル(264億円)規模の改修を計画していることを明かしました。

1994年にオープンした「ダイアモンド・ジャックス・カジノ」

1994年にオープンした「ダイアモンド・ジャックス・カジノ」は、2020年春に新型コロナウイルスによる影響で閉業を余儀なくされ、手付かずの状態となっていました。しかし、それまでは地元の観光産業の中心的な存在で、26エーカーの広大な敷地面積と当地における最初のカジノということで潜在的な資産価値は高いと見られていました。

そうした経緯もあって、2022年5月にはファウンデーション・ゲーミングが所有者であるペニンシュラ・パシフィック・エンターテインメントと買収交渉を進め取得に成功。

その後、調整と審査を半年間続け、2022年12月15日に同カジノを管轄するルイジアナ州賭博管理委員会の承認が得られた形となりました。

今回の承認は委員会としては歓迎ムードで、同委員会の議長をつとめるロニー・ジョンズ氏は、「本当に長い間、我々が待ち望んでいた日になりました。ファウンデーション・ゲーミングは素晴らしい計画を持っており、今後が楽しみです」とコメントしています。

完全な陸上型リゾートに改修・改築する

なお、元所有者であるペニンシュラ・パシフィック・エンターテインメントは、この「ダイアモンド・ジャックス・カジノ」について、ボージャーシティのギャンブル市場が既に飽和状態となっていることで、「見切った」形となっていました。

逆に、ファウンデーション・ゲーミングは勝機ありと見ているようで、同カジノを元々のリバーボート型施設から、完全な陸上型リゾートに改修・改築するつもりです。そのために2億ドル程度の予算を見ているといいます。

なお、改修・改築プロジェクトについて、ファンデーション・ゲーミングが現時点で示唆しているところによると、現在のホテル棟に隣接している土地に4万7000平方フィートほどのカジノ施設を新たに建設する予定です。

スロットマシンやテーブルゲーム、スポーツブックなどを提供するほか、ホテル部分の改装、さらにはライブ・エンターテインメント施設や、新設のレストランや小売店、スパやプールなどの複合施設も計画しているそうです。