大阪カジノの初期投資は約1兆800億円!大阪IR事業者に米カジノ大手「MGM」

年間来場者数は約2050万人を目標

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大阪府・市は2021年9月28日にカジノを含む統合型リゾート(IR)の運営事業者を、すでに日経新聞で報じられていた米カジノ大手『MGMリゾーツ・インターナショナル』と『オリックス』の共同事業体に決定したことを正式に発表しました。

公開された資料によると、初期投資額は約1兆800億円で、予定している年間来場者数は約2050万人(国内約1400万人、国外約650万人)、年間売上は約5400億円とし、2020年代後半の開業を目指すとしています。

大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業 設置運営事業予定者の選定について

記者会見に答えた吉村洋文知事は「国際的な都市間競争に打ち勝ち、大阪はもちろん関西・日本全体の観光や経済の底上げの拠点にしたい」と話しています。

今回の約1兆800億円の初期投資についても「(シンガポールの)マリーナベイ・サンズとセントーサ島にある施設をふたつを足したぐらい」の規模だと話し、アジア圏でライバルとなるシンガポール以上のIR施設を作ると意気込みを語った。

MGMが大阪に本格的にアプローチしたのは2018年の夏頃からとなり、およそ3年間かけて大阪府・市の信頼を勝ち取った形となりました。

施設の概要としては、魅力増進施設として「ガーデンシアター」「三道体験スタジオ」「ジャパン・フードパビリオン」「関西アート&カルチャーミュージアム」などを予定し、「夢洲シアター」として3500席ほどのエンターテインメント施設も完備。

非日常を体験出来るリゾート空間を演出していく予定となっています。

また、関西地域の観光を推進する施設やVIP向けとなる最高級ホテルも整備するとのことです。

カジノエリアについては、総延床面積の3%以内として日本人は入場時に6000円を払って入場することになる予定です。ギャンブル依存症対策にも積極的に取り組んでいくと発表しています。

関連企業の株価も上昇して盛り上がりを見せる

また、事業者決定の報道を受けて2021年9月28日の株式市場では大阪のIR事業に関係する企業の株価が軒並み買われました。関連銘柄として有名な夢洲に土地を持つ『杉村倉庫』や、貨幣処理などでカジノ施設に強みがある『日本金銭機械』、メダル計数機最大手の『オーイズミ』などが買われました。

横浜市がIR誘致を撤回したことによって、現時点では最大規模のIR構想を掲げることにある大阪府・市。

これから、『MGMリゾーツ・インターナショナルとオリックスの共同事業体』と共に、どういった展開を見せていくのか期待が寄せられるところです。

(写真はMGMリゾーツ・インターナショナル、オリックス提供)