大阪府・市が、夢洲を候補地として進めているカジノを含む統合型リゾートの誘致計画。
事業者には「日本MGMリゾーツ」と、「オリックス」を中心として設立した「大阪IR株式会社」を指定して、現在はさまざまな調整を続けています。
ギャンブル依存症対策に関する推進本部会議の初会合開催
そんな大阪では、カジノが開業した際に懸念されているギャンブル依存症対策に向けて、「大阪依存症センター(仮)」を開設する方針が公表されています。
2022年10月26日には、ギャンブル依存症対策を強化する条例が可決。「大阪依存症センター(仮)」を設立することで、ギャンブル依存症に関する相談や治療を一か所で行うことになります。
今回、2022年12月28日には、このギャンブル依存症対策に関する推進本部会議の初会合が開催されました。会議に出席した、本部長の吉村洋文・知事は「誘致をきっかけに依存症と正面から向き合って対策を練り、依存症の人を減らすことを目標にする」「ギャンブル依存に特化した専門の対策センターを設置する」とコメントしています。
「若年層に向けた予防や啓発の実施」などを目標
会議では、「令和7年度末を目安に、依存症治療が可能な医療機関を60カ所まで増やす」「相談や治療にあたる支援拠点の整備」「若年層に向けた予防や啓発の実施」などの目標を盛り込んだ計画案が提示されました。
これらの計画案を基にして、2023年3月までに有識者など専門家の意見を聞き、パブリックコメントも実施する方向で調整しています。
また、かかりつけ医がギャンブル依存症の初期対応ができるように医師向けのマニュアルを作成する案や、相談員を増やすための研修会の実施なども行っていく予定となっています。
カジノを含む統合型リゾートの誘致計画に関係する議員から、2023年1月には「良い知らせが届く」とコメントがあった大阪。
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大阪府・市が、夢洲を候補地としてすすめているカジノを含む統合型リゾートの誘致計画について、日本維新の会・馬場伸幸代表が党会合で認定時期などをコメントしました。
着々と、日本におけるカジノ開業に向けて準備は進んでいる印象です。