カジノを含むIRの予定地・夢洲に、新たな警察署を設置へ

大阪府警の警察署となる「夢洲署(仮)」を予定

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カジノを含むIRの予定地・夢洲に、新たな警察署を設置へ

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カジノを含む統合型リゾートの候補地「夢洲」で、大阪府警の新たな警察署「夢洲署(仮)」が設置される見通しだと報じられています。

大阪府・市は、「日本MGMリゾーツ」と「オリックス」を中心として設立した「大阪IR株式会社」をメインの事業者としてカジノを含む統合型リゾートの誘致計画を進めています。

候補地を「夢洲」に設定して、さまざまな調整を行っているところです。

建設工事は2026~2029年度の予定

大阪では、任期満了に伴う大阪府知事・市長のダブル選挙が行われる予定で、2023年4月9日を投開票としています。候補者の発表も行われはじめ、カジノを含む統合型リゾートの誘致計画も選挙の議題にあがっています。

その大阪で、候補地となる夢洲に関して動きが出ています。大阪市此花区の人工島となる「夢洲」に、大阪府警の新たな警察署となる「夢洲署(仮)」が設置される見通しだと報じられています。

これは、大阪府が「2023年度当初予算案」として、約500万円を関連予算として計上。カジノを含む統合型リゾートの開業を見据えて、治安対策の強化を図る考えがあるようです。

埋め立て地として造成された人工島の夢洲には、住民が一人もいません。現在は、此花署の管轄地域となり、事件や事故の際には「ユニバーサルスタジオ前交番」が初動対応する体制が敷かれています。

府と市は、署員を段階的に増やして最終的には約340人体制にする方針だと毎日新聞が報じています。建設工事は、2026~2029年度の予定だとしています。※1

【参照】※1:毎日新聞「IR開業予定の人工島・夢洲に警察署 大阪府、23年度に調査費」

カジノを含む統合型リゾートの誘致計画について議員が勉強会

また、大阪ではカジノを含む統合型リゾートの誘致計画について、慎重な姿勢をとる議員が勉強会を開催しています。

立憲民主党の国会議員や、自民党の大阪市議会議員、さらには津波対策などの専門家が集まり、問題視されている夢洲の地盤沈下対策などについて勉強しました。

【参照】MBS NEWS「大阪・夢洲への「IR招致」国会議員らが勉強会「地盤沈下」など課題点を専門家が説明」

記者の一言メモ

地盤沈下や土壌汚染問題が噴出している、カジノを含む統合型リゾートの候補地・夢洲。カジノ開業までに問題は山積みですが、警察署設置のようにひとつずつ解決していく必要があります。