長崎県のカジノを含むIR誘致に関して九州の経済界が全面バックアップ

九州の経済界を動かす関係者たちが討論会を開く

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長崎県が「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」(CAIJ)を事業者として進めているカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致に進展がありました。

福岡県福岡市で2021年12月20日に「九州IRシンポジウム」が開催されて、九州を代表する経済界の関係者が集まり討論を行いました。

出席したのは、中村法道知事、CAIJと九州経済連合会会長の倉富純男氏、同会の麻生泰名誉会長、九州観光推進機構の唐池恒二会長、佐世保商工会議所の金子卓也会頭などとなりました。この日は、九州の経済界を動かす大物が勢揃いしたこともあり、約210人の参加者が集まりました。

中村知事は冒頭の挨拶で、「九州の経済、行政、議会と連携を深めIR実現に向け全力を注ぎたい」と述べました。その後、九州の経済界に大きな影響力を持っている麻生氏は「オール九州の代表が長崎になっている」と、今回の長崎県が進めているカジノを含むIR事業に関しての期待を話しながら、「九州の魅力が、長崎を中心に広がっていく」とコメントしました。

この日行われた討論会では、オール九州で一丸となってカジノを含むIRの誘致を成功させるという声が多く挙がりました。九州の経済界を動かす実力者たちが賛同していることで、今後の長崎県とCAIJが行っている調整もスムーズに進むようになる可能性が高くなりました。

また、懸念されていた初期費用などの資金に関してですが、この日の討論会に出席したオーストリア大使館の商務参事官が、同国を代表する飲料メーカーの「レッドブル」や、指輪などの宝飾品で有名な「スワロフスキー」がIR事業に関して興味を持っていると公言しました。

世界的なメーカーの名前があがったことで、今後の資金調達に関して調整がしやすくなることが予想されます。現在は、KADOKAWAグループのドワンゴが、IR内に設置予定の施設「ジャパン・ハウス」運営に名乗りを上げていると公表されています。それ以外の協賛や出資を行う企業に関しては、詳しい名前があがっていない状況です。

現在、2022年4月28日が期限となる国への区域整備計画申請の準備を進めている、長崎県とCAIJ。今回の討論会で、改めて九州の経済界が全面バックアップしていることをアピールすることができました。 長崎県とCAIJは、地元住民からの理解を得ながら、誘致へ向けたラストスパートを行っていきます。

※写真は「※画像は長崎県公式サイト」より引用