オリックスがカジノを含むIRに関して「大阪全体を底上げしていきたい」

初期費用に関してなど決算会見で発表

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大阪府・市がカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致に関する事業者に指定している『オリックス』が、決算会見を行いIR事業に関した初期投資などについて説明を行いました。

オリックスは、2021年11月4日の会見で矢野人磨呂執行役が、カジノを含む統合型リゾート(IR)に関する初期投資額として既に発表されている約1兆800億円について、半分ほどはノンリコースローンを利用する予定だと説明しました。同じく運営事業者のMGMリゾーツ・インターナショナルと40%ずつの負担割合として、さらに出資を募っている関西系の地元企業から計20%の負担としたい計画だと明かされました。

オリックスの出資に関しては、最大で約2700億円とするとして、毎期の利益の中から蓄積をした試算で対応ができると話しました。

(写真はMGMリゾーツ・インターナショナル、オリックス提供)※大阪府・市のカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致に関するイメージ。

また、大阪を拠点とする『オリックス・バファローズ』も保有するオリックスとして、IR事業に関して矢野人磨呂執行役は「大阪全体を底上げしていきたいと」と話しています。人気のあるホテルやリゾートをグループで運営しているオリックスだけに、期待が持たれている所です。

コナミはカジノ関連の売上もよく好決算

また、同じく2021年11月4日に決算を発表した『コナミホールディングス』は、カジノに関する売上が好調だったことを発表しました。

今回の決算発表では、最終利益が275億5800万円となり前年同期比として大幅な増収増益となりました。

「2022年3月期 第2四半期決算短信」にて発表された内容としては、ゲーミング&システム事業において、北米で新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、カジノ施設への入場規制の緩和が進んだことで活気を取り戻していると説明。コナミはスロットマシンの「DIMENSION 49J」をパーティシペーション専用筐体として市場に展開し、また主力商品となる「DIMENSION 27」、「DIMENSION49」の各種筐体を販売しています。さらに、北米で「Fortune Mint」が高稼働をしていて、スロットマシンの販売増加につながったとのことです。

アメリカのラスベガスに開業したIR施設の『Resorts World Las Vegas』へ筐体を納入するなどして、収益を上げたと発表しています。今後も、新機種の拡充などで安定した収益を上げていく体制を整えるとのことです。

今後も、注目企業の決算会見で発表されるカジノ情報に注目をしていきたいと思います。

【参考】オリックス株式会社決算資料コナミホールディングス株式会社