長崎県がIR構想で基本協定を結ぶCAIJとは?

国営のIR事業者として信頼性は抜群

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長崎県がカジノを含むIR誘致で、建設と運営を任せる事業者に『カジノ・オーストリア・インターナショナル・ジャパン(CAIJ)』と基本協定を結びました。

これで、総事業費が3500億円と言われるプロジェクトをスタートさせることになります。そこで、そもそも『CAIJ』はどういった企業なのか、紹介していきます。

世界で唯一の国営IR事業者として信頼される

まず、CAIJは『ジャパン』と付くことからも分かるように『カジノ・オーストリア・インターナショナル(CAI)』の日本支社となります。

このCAIですが設立は1976年。親会社のカジノオーストリアAGが1934年にオーストリア政府により設立され、その後に事業を世界に向けて発信するために設立された企業です。現在はグループ全体として、全世界で35か国、215のカジノと娯楽施設の開設に携わる世界最大規模のカジノ関連企業と言えます。

これだけの規模でIR関連の施設を開設できた理由は、CAIが国の厳しい監査を受けている国有企業であることがあげられます。

利益最優先の一般企業ではなく、オーストリア政府にしっかりと監理をされていることが各国での誘致の決め手になっているからです。

自社でギャンブル依存症などの対策も

また、CAIは自社でギャンブル依存症対策などを含めた、プレイヤーの保護を定めたプログラムを作っています。

具体的には、出入り禁止措置の規定や、プレイヤーの来場頻度モニタリングなどを実施。さらに、カウンセリング機関でスタッフの研修を行い、専門の治療機関と提携することでギャンブル依存症対策に注力しています。

その結果、『国際ゲーミング賞』において、2008年・2009年・2011年・2012年に『ヨーロッパにおける最高賞』、2010年に『社会貢献賞』を獲得するなどしています。

CAIJでは医療モール、音楽との関連性も強める

ここまで、CAIが国営のIR事業者として信頼を得ていることが解ったと思います。

その上で、今回の長崎でのIR構想についてCAIJは、世界で初となる本格的な医療モールを併設や、オーストリア・ウィーンの本物のクラシックが楽しめる文化的な要素を強く押し出そうとしています。国営のCAIの信頼性を使って、「世界で最も女性が入れるIR施設」を目指していくとしています。

これまでIR構想は、日本ではパチンコなどと同じくギャンブル的な要素が強いと思われてきましたが、今回紹介したCAIはしっかりと依存症と向き合って対策をとっています。

世界にはカジノを安全に楽しめるための施策をしっかりと予算をかけて行っている企業もあることが解ったと思います。