カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致に向けた手続きを大阪府・市、長崎県、和歌山県が進めていますが、それでは実際に日本でカジノがオープンして、遊ぶことができるようになるのはいつ頃になるでしょうか。
まず、現時点でIR誘致を希望している自治体は、2021年10月1日から2022年4月28日までに国に対して申請をしなければなりません。
それを受けて、国は申請された自治体の中から最大3ヶ所を正式な候補地として認定することになります。
その時期は早くても2022年後半、場合によっては2023年までずれ込む可能性も充分に考えられます。候補地が決まってから開業へ向けた具体的な作業が開始されます。なので、実際にはだいぶ先の開設になる計算です。
大阪府・市
まず大阪府・市についてですが、当初はすでに決まっている2025年の万国博覧会にあわせた同時開業を提示していました。しかし、新型コロナウイルスの影響や国の予定延長などからその計画は困難となり、その後は2027年から2028年頃の開業を予定していると言われています。
現時点では、アメリカの『MGMリゾーツ・インターナショナル』と『オリックス』の共同体グループをIR事業者に選定して調整をしています。特にオリックスが関わっていることで、日本人に向けたさまざまな細かいサービスも期待されます。
長崎県
長崎県も既に事業者は決定をしていますが、大阪府・市の同じ理由から、開業が予定より遅れています。2021年9月21日に行われた県議会で「2027年度中の開業」を見込んでいることを明らかにしています。
現在は、世界で唯一の国営企業で、カジノ事業者として最大規模を誇るオーストリアの『カジノオーストリアインターナショナルジャパン(CAIJ)』を指定し調整を続けています。「CAIJ」は、林明男代表が市議会全員協議会に出席するなど、積極的に地元との協議を続けています。
和歌山県
和歌山県は、少し前に2026年の開業を掲げていましたが、IR事業者の選定などで紆余曲折があったため、最近では開業時期についての公表をしていないようです。
県は、既に事業者に選定していた『クレアベストニームベンチャーズ』に、アメリカの大手カジノ事業者の『シーザーズ・エンターテインメント』が共同事業体に加わると発表しました。和歌山は、大阪や長崎と同じく2025年以降になる可能性が高いと言われています。
このように、日本でカジノを含む統合型リゾート(IR)が開設して、カジノで実際に遊べるようになるには最短でも5年くらいは待つ必要があるようです。
本来であれば、東京オリンピックに合わせて開設をしようとも政治家の間で話されていたカジノを含む統合型リゾート(IR)施設。新型コロナウイルスの影響もあり、今後もどういったスケジュールで進んでいくのかは不透明ですが、一日も早く開設してほしいものです。