大阪府・市が、候補地を「夢洲」に設定し準備を進めている、カジノを含む統合型リゾートの開業計画。事業者は「日本MGMリゾーツ」と、「オリックス」を中心に設立した「大阪IR株式会社」に指定して進めています。国土交通大臣から認定を受け、開業に向けたさまざまな調整を行っています。
「MGMリゾーツ・インターナショナル」のホーンバックル最高経営責任者が発言
その大阪のカジノ計画について、開業の時期が遅れる可能性が出てきました。これまでは、2029年冬ごろの開業を目指して調整を進めていた今回の計画。
「日本MGMリゾーツ」を管理する「MGMリゾーツ・インターナショナル」が、開業時期について「2030年上半期」になる見通しを発表したと複数のメディアが伝えています。
【参照】MBS NEWS「大阪IRの開業は「2030年上半期」の見通しMGMリゾーツCEOが決算会見で表明」
開業時期については、「2030年1~6月」に設定されたといわれ、「MGMリゾーツ・インターナショナル」の決算発表でビル・ホーンバックル最高経営責任者が発言したとされています。詳細については語られなかったようです。
日本初となる大阪のカジノ計画については、夢洲の地盤沈下の対応や、ギャンブル依存症対策など国から「7項目の条件」がつけられています。
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今回の「MGMリゾーツ・インターナショナル」による発表について、大阪市の横山英幸市長は、「引き続き早期実現に向けて取り組んでいくしかないと思います」とコメントしています。
合わせて、大阪府・市は正式な連絡がないので、現在は確認中だとしています。
記者の一言メモ
条件付きとはいえ、日本ではじめてのカジノを含む統合型リゾートが完成する大阪。今回、開業時期が遅れると発表されましたが、予定より半年ほどのズレ込みとなります。今後もさらなる遅れも考えられますので、引き続き注目していきます。