ボイド・ゲーミング、アメリカのリバーボート型カジノを陸地へ移設か?

移設先のケナー地区では再開発構想の目玉になると話題に

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1994年にオープンしたリバーボート型のカジノ「トレジャー・チェスト・カジノ」について、陸地への移転が進んでいると現地メディアが報じています。

カジノ運営大手のボイド・ゲーミングは2022年10月19日、同社がアメリカ・ルイジアナ州に保有するリバーボート型「トレジャー・チェスト・カジ」を、係留・設置中の河川から陸上へと移設するための準備をスタートすると現地メディアが報じました。

1994年にオープンしたリバーボート型のカジノ

「トレジャー・チェスト・カジノ」は、1994年にオープンしたリバーボート型のカジノで、これまで数百万ドルの税収をもたらしたとされています。

移設にあたっては、約4年前にルイジアナ州にある15箇所のリバーボート型カジノ施設について、陸地へと移転させることを協議し可決したことに端を発したと言われています。

この「トレジャー・チェスト・カジノ」のほかにも、「ハリウッド・カジノ・バトンルージュ」と「ベル・オブ・バトンルージュ・カジノ・ホテル」についても、すでに移転申請が行われているそうです。

なお、「トレジャー・チェスト・カジノ」の移転先については、ニューオリンズ西部郊外・ケナー地区で、予定地には陸上カジノ化した「トレジャー・チェスト・カジノ」のほかにも、およそ1万平方フィートの広大なコンベンションセンターやスポーツブック、約4700フィートのゲームフロア、さらには複数の飲食店などIR施設が設置されると言われています。

この地域は、40エーカーの総合リゾート地への再開発が予定されており、今回の移設はそうしたプロジェクトの目玉になるものと位置づけられているそうです。

それらの経緯から、ケナー市議会のジョーイ・ラハット氏も、「移設後のカジノは、単に移設しリニューアルされるだけでなく、同時にこれから再開発されるレイクタウン地区の活性化を実現する上で重要なものになるだろう」とコメントしています。

また、運営元であるボイド・ゲーミングのCEOであるケイ・スミス氏は声明の中で、「今回のプロジェクトで、我々はこの『トレジャー・チェスト・カジノ』をまったく新しい次元にまで引き上げるとともに、ケナー地域のコミュニティへの投資を行うことになるでしょう」とコメントしています。

※画像は「トレジャー・チェスト・カジノ」公式HPより