カジノ運営大手「ステーションカジノ」がリノで広大な土地を売却へ

新型コロナウイルスの影響もあり土地を売却か?

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アメリカのラスベガスに本社をおいているカジノ運営大手の『ステーションカジノ』がネバダ州北西部の都市・リノに所有している約90エーカーもの土地を、開発業者に売却したことが明らかとなり現地の関係者の間で注目を集めています。

ラスベガスの不動産業界で有名なディペロッパーとして知られるダグ・ロバーツ氏は、2021年12月1日の声明で、自身が共同経営者となっている不動産開発大手のパナトーニ社が、リノ南部に位置するマウントローズハイウェイとサウスバージニアストリートの南西方向の約88.7エーカーもの広大な角地を取得したことを発表しました。

証券会社のコリアーズ・インターナショナルによると、パナトーニ開発会社が土地の取得に充てた金額は3260万ドルであると見られています。

この土地を使ったプロジェクトについてロバーツ氏は、現在、計画中ではあるものの、各種事業の拠点やオフィス、住宅などが混在するものになる可能性を示唆した上で、少なくとも来年の第1四半期までは建設を開始しないと明かしています。

また、今回取得した土地の開発にあたり、ネバダ州森林局と協力して生態系を守り、絶滅危惧種に指定されている植物の繁殖を手助けするためにおよそ3エーカーものバリアフェンスを設ける計画があることも明かしています。

なお、コリアーズ・インターナショナルの発表においては、この土地の取引について、買い手であるパナトーニ社のみ明示し、売り手については明かしていません。

現地メディアが調べたところによると、ワショー郡の財産記録などから地主が『ステーションカジノ』であったことが明らかとなっています。

同カジノはマウントローズハイウェイとサウスバージニアストリートの交差点に位置する約89エーカーの土地についても売りに出しているとコリアーズ・インターナショナルは報じています。新型コロナウイルスの影響などでカジノの売上が落ちている中で、資金を捻出するために土地を売却しているのかと憶測がとんでいます。

この件について、ステーションカジノ側はメディアからの取材に応じてはいませんが、同カジノはラスベガスにおける他のカジノ業者とは異なり将来展開予定のリゾートプロジェクトのための用地としてリノに広大な不動産を所有していました。

その土地を利用して、来年初めにも7億5000万ドルもの巨費を投じたリゾート地の建設に着工予定となっています。この開発にも、今回の土地売却は影響してくるのか?注目が集まります。