アメリカの先住民族ウィルトン・ランチェリア族と、カジノを含むIR運営、開発大手の「ボイド・ゲーミング」が提携する形で運営している、カリフォルニア州のカジノ「スカイリバー・カジノ」。この施設について、近い将来に拡張工事を行うことが地元のカジノメディアで報じられ明らかとなりました。
オープンから半年という異例の早さで大規模な拡張工事
「スカイリバー・カジノ」は、連邦政府公認部族であるウィルトン・ランチェリア族が、ボイド・ゲーミングとの提携によりカリフォルニア州サクラメント近郊のエルクグローブに5億ドル(約670億円)の開発費用をかけて完成。
2022年9月頃にオープンした同カジノは、1万1000平方フィート以上のスペースに2000台のスロットマシンと80基のテーブルゲームが設置されているカジノフロアに加え、スイートルームと302室の一般客室、会議室やプール、スパ、フィットネスセンターなどを備えた12階建てのホテルが併設されている施設となっています。
この施設に対してウィルトン・ランチェリア族とボイド・ゲーミングは、オープン当初より収益性の高いビジネスモデルを模索し続け、半年という異例の早さで大規模な拡張工事の検討に入ったとのことです。
また、ウィルトン・ランチェリア族との契約により、オープン後の7年間は「スカイリバー・カジノ」の運営・管理をボイド・ゲーミングが行うことになっています。アメリカ国内10州で28のカジノを展開する有名な企業であり、「スカイリバー・カジノ」も初期段階においてすぐれた収益を記録。2022年第4四半期には、2100万ドル(約28億円)の管理費を発生させることに成功したそうです。こうした初動での手ごたえがあったことで、拡張工事を後押しする形になっているといいます。
なお、今回検討されている拡張計画としては、カジノでギャンブルを楽しむ客だけでなく、帯同する家族たちも一緒に楽しめるような追加施設を検討しているようです。リゾート全体として、さまざまな施設を作ることで完成度を高めるようです。
記者の一言メモ
アメリカではカジノ業界が、完全復活をはたしています。新規オープンや、既存施設のリニューアル・拡張などが今後も頻繁に行われていきそうです。
【参照】CBS「Sky River Casino looking to expand after being open only 6 months」
※画像は「スカイリバー・カジノ」公式HPより