ハードロック・インターナショナルが、ラスベガスのカジノ「ザ・ミラージュ」を大規模リニューアル

数千億円規模の費用を投じて使いやすさを整える

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この記事の概要

ハードロック・インターナショナルが、ラスベガスのカジノ「ザ・ミラージュ」について、カジノ部分の面積を倍の大きさにするなど大規模リニューアルを宣言しています。

世界各地でカジノや飲食施設を展開中の「ハードロック・インターナショナル」は、MGMリゾーツ・インターナショナルから買収し、規制当局によって正式承認される見通しのラスベガスのカジノ施設「ザ・ミラージュ」に、数千億円規模の費用を投じてリニューアル工事を行う計画があることを発表しました。

カジノ部分については面積が倍の大きさになる予想

これは、ハードロック・インターナショナルのCEO兼社長をつとめるジェームズ・アレン氏が語ったものです。

それによると同社は、2022年12月22日にネバダ州の規制当局が「ザ・ミラージュ」の買収を正式に承認した場合、「現状の『ザ・ミラージュ』は部屋数3044室ですが、ハードロック・ブランドで再出発する際には、3640室規模にまで拡張する予定です」と、ホテル部分の大幅な客室の増設を明言。

さらに、その他の施設についてもアレン氏は、「カジノは現在の9万4000平方フィートから17万4000平方フィートに拡大し、コンベンションスペースも20万フィートから28万3000平方フィートにする予定です。また、劇場についても、現在は3278席ですが、それを6265席に増設し、飲食店も18店舗から21店舗に増やしていく方向で考えています」と、大幅なリニューアルを計画していると発表しました。カジノおよびコンベンションスペースをはじめ、施設全体としても大幅に拡大する計画があることを明かしています。

なお、カジノ部分については、面積がほぼ倍の大きさになることで、スロットマシーンの台数も現状の836台から2000台に、テーブルゲームも51台から212台に増設すると言われています。

また、こうした拡大・拡張のみならず、「ザ・ミラージュ」のシンボルとして知られる火山型のオブジェについて、アレン氏は「私個人としては、我が社のシンボルであるギタータワーを火山よりももっと高く、1000フィートほどの高さに掲げようと思っていたのですが、クラーク郡に却下されました(笑)」と、ジョークを交え新たなシンボルが登場することを示唆したそうです。拡張工事が行われる時期については、まだ正式な発表はされていません。

ただ、同社が出した声明の中で「現時点では『ザ・ミラージュ』を閉鎖する計画が明確にあるわけではないものの、1年半先の選択肢として想定する」という一節を根拠に、現地マスコミの間では、2024年頃までには一時的な閉鎖を行い着工するのではないかと推測されています。

※画像は「ザ・ミラージュ」公式HPより