カリフォルニアの「ローリングヒルズカジノ」がロボット従業員を導入

名物として店舗でも人気に

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カリフォルニアの「ローリングヒルズカジノ」は2021年末、人手不足を補う目的で、「ロボット従業員」ともいうべき2台のロボットサーバーを導入。すると、人手不足を解消できたばかりでなく思わぬ効果があったそうです。

「ローリングヒルズカジノ」で、ロボットサーバーが配置されたのは、最も人手不足が深刻な状態にあった施設内のレストラン「Rock&Brews」です。

同レストランに導入されたロボットサーバーは、客が食事を終えた際に、ウエイターがテーブルから下げた食器やグラスを積み込むと、決められた場所までおよそ20ポンドの重さまで運ぶことができます。

さらに、レストランの周りに配置したセンサーに反応する形で稼動するため、食器を洗い場に運び、厨房からテーブルまで料理を運ぶなど、ロボットが特定のエリア内で移動するように予めプログラムすることができるという大変便利なものです。

また、バッテリー残量が残りわずかとなると、自動的に充電ステーションに向かうよう予めプログラムされているそうです。

このほかにも、このロボットサーバーは、オススメの商品を客に紹介し、誕生日にはバースデーソングを歌うといった「芸」もできるそうで、2021年12月31日に登場するや否や、客たちの間で瞬く間に評判となりました。

現在では、わざわざこの「ロボット従業員」を目当てに訪れ、写真を撮る客まで現れるなど、はからずも同レストランにおける人気のアトラクションと化しているそうです。

目下、思わぬ形で大人気だというこの「ロボット従業員」について、「ローリングヒルズカジノ」のGMをつとめるスティーブ・ニーリー氏は、「人手不足についてスタッフと話している際に、ネット上で見かけたのがこのロボットサーバーでした。興味を持ち、早速、実際に導入している施設を訪れて、そこでロボットサーバーの活躍ぶりを目の当たりにし、導入を決めました」と、導入の経緯について説明しています。

なお、ニーリー氏の話によると、このロボットサーバーを導入した今も、「ローリングヒルズカジノ」では従来よりもさらに良い条件を提示して、従業員を募集しているそうです。

しかし、それで多くのスタッフが採用されたとしても、既にこのロボットたちが人気者となっている以上、彼らがいなくなることはなさそうです。

今後は、カジノ施設などでもこの「ロボット従業員」が稼働するのか?注目が集まります。

※画像は「ローリングヒルズカジノ」公式HPより引用