プエルトリコで3つの新しいカジノライセンスが付与される

あわせて10年間で7200万ドルの収益と試算

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プエルトリコ賭博委員会が、南部にある3つのホテルにカジノライセンスを付与することを発表しました。これにより、プエルトリコ当局は、地域の観光事業を促進し雇用を創出する狙いがあるといいます。

これは同委員会が発表したもので、新たにライセンスが付与されたのは、いずれも南部のポンセエリアにある『アロフトホテル』『ハンプトンイン』『トリビュートポートフォリオバイマリオット』のホテルです。

周辺エリアへの経済効果を目的としたものとなっており、今回の決定については、プエルトリコ賭博委員会のディレクターをつとめるリベラ・カリオン氏も、「政府の規制と管理下に置かれた正式な業者によるカジノの開発および営業は、それ自体が多くの雇用を生み出すだけでなく、彼らに商品やサービスを提供する地元企業にも利益をもたらすなど、経済の発展と税金の徴収という観点において、社会に大きな影響を与えるものです」と、その意義をコメントしています。

なお、現在のところそれぞれのホテルがどの程度の規模でカジノ開発を行うかは明らかとなっていません。しかし、『アロフトホテル』については、ギャンブルホールの開発に際して、既に4200万ドルの投資を行っていることが確認されています。

また、前出のリベラ氏によると、同国におけるカジノの利益は政府が51%、施設側が49%を受け取る形でシェアされる形となり、3つのカジノはオープン後の10年間で7200万ドルを生み出すと試算されています。

プエルトリコ国内ではすでに16のカジノ施設が運営されています。旅行者を中心として近年カジノ人気が急上昇しているエリアとなっています。

現在、観光地として世界的に有名なプエルトリコでは、新型コロナウイルスの影響で観光業界が大打撃を受けています。

今回の新しいカジノライセンスの付与について、同国で人気の高いカジノ施設『コンダド プラザ ホテル&カジノ』は、新たに300台ものスロットマシンと20台以上のテーブルゲームを導入する計画を明らかにしています。 今後は、さらに同国における他のカジノ施設にもいい刺激を与える形になりそうです。日本で進めているカジノを含むIRに関しても、競争しながらいい形でカジノの開業になることを願うばかりです。