イスラエルの伝説的カジノ「オアシスホテルカジノ」が22年ぶりに営業再開か

パレスチナ側知事「再開には安定した良好な関係が不可欠」

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イスラエルのヨルダン川西岸・ジェリコにあり、長きに渡って閉鎖されていた「オアシスホテルカジノ」が、およそ22年ぶりに営業再開へ向かう可能性があることを地元メディアが報じ話題となっています。

2000~2005年にかけ、イスラエルとパレスチナ自治政府が激しく衝突した第2次インティファーダの初めに閉鎖を余儀なくされた同ホテルが、その後、約22年間に渡ってそのままの状態で維持されているといいます。

最近、カジノを含むIR施設として再始動させてはどうかという声が地元で高まったことから、イスラエルとパレスチナ自治政府との間で話し合いがもたれるようになったとのことです。

パレスチナ自治区の中では貴重な観光地・ジェリコにあるため、最盛期には、連日多くの客で大変な賑わいを見せていたという、地元では伝説的な存在となっている「オアシスホテルカジノ」。

客の大半がイスラエル人で、一日あたり6000人も訪れていたといいます。そのため、営業再開にあたっては、施設側はイスラエル人の来店に期待を寄せたいところです。

しかし、現在ジェリコはパレスチナ側の管理下におかれています。長引く対立から地元住民にはイスラエル人に対してネガティブな感情を抱く向きもあるため、本格的な営業再開に際しては両陣営が安定して良好な関係を維持することが不可欠となります。

なお、既に双方で営業再開に向けた話し合いが行われていることについて、パレスチナ側の情報筋は認めています。

ジェリコおよびヨルダン渓谷でパレスチナ側の知事をつとめているジハード・アブ・アル・アサル氏は、正式にはまだ話がないとした上で、「まず、政情が不安定な中では再開が難しい。再開させるには治安の向上と、安定した両者の良好な関係が不可欠である。」とコメントしています。

世界的にもカジノ業界の売上が回復傾向にある中で、イスラエルのカジノが復活することはあるのか?注目をしていきます。