「MGMリゾーツ」がラスベガスの有名カジノ「ミラージュホテル&カジノ」売却へ

ハードロック・インターナショナルが10億8000万ドルで購入

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世界的に有名なカジノ運営会社の『MGMリゾーツ・インターナショナル』が、アメリカのラスベガスにある『ミラージュホテル&カジノ』の運営を、同じくカジノや飲食店を経営する『ハードロック・インターナショナル』に売却することを明らかにしました。

金額は10億8000万ドルと言われ巨額の買収案件となっています。世界的にも有名な『ミラージュホテル&カジノ』となりますが、今後もブランド権は『MGMリゾーツ・インターナショナル』が保有して、『ハードロック・インターナショナル』に最長で3年間無料ライセンスとして貸し出す予定としています。その間に、施設の改修などを行っていくとのことです。

ミラージュホテル&カジノとは?

『ミラージュホテル&カジノ』は、スティーヴ・ウィンが8億ドルをかけて1989年にオープンしました。南国をイメージした作りとなっていて、高さが約90メートルある火山のモニュメントが有名となり観光スポットとしても人気です。

開業した1989年頃は、他のカジノは来店した客に対して囲い込みをするようなサービスが主流だったのに対して、『ミラージュホテル&カジノ』では顧客第一の動線で出入りがしやすい設計を採用。ラスベガスの街全体を楽しんでほしいというコンセプトのもとに運営を行い、人気の施設へと成長しました。火山のモニュメントでは毎日、夕方と夜にショーが行われて、宿泊者以外でも見ることができるので観光客に大人気のスポットになりました。

しかし、今回の買収による改装などで火山のモニュメントが解体される予定となっていることが、『ハードロック・インターナショナル』のジム・アレンCEOより発表されています。

これは、同社が展開している店舗でおなじみのギターの形状をしたホテルを建設予定で、その改装によって火山のモニュメントは解体されるそうです。他にはコンサート等が開けるライブ会場も作るそうで、大掛かりな改装を行う予定となっています。現在行われているビートルズをテーマにしたシルク・ドゥ・ソレイユのショーなども見直される方針のようです。

『MGMリゾーツ・インターナショナル』に関しては、大阪府・市で人工島・夢洲を予定地として計画しているカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致で、『オリックス』と共に事業者に選定されています。今回の有名施設の売却が、同社にとってどういった意味があったのか?現時点では詳細は公表されていないので、注目が集まるところです。