ラスベガスサンズが「マリーナベイサンズ」へ10億ドルの再投資計画を発表

追加投資で客室のアップグレードと周辺施設の拡張

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世界的にカジノを含むIRを展開している『ラスベガスサンズグループ』は、シンガポールにあるIRの『マリーナベイサンズ』へ再投資する計画を発表しました。10億ドルもの投資となる見通しです。

再投資計画は、すでに2019年4月に発表されていた拡張プランに基づく形で行われるもので、その内容はIRに隣接する形で、最先端の設備を持ったエンターテインメントアリーナ、超高級ホテルタワー、コンベンション・展示会スペースなど新たに追加するというものです。

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『マリーナベイサンズ』は世界的にも有名なカジノを含むIRで、シンガポールのランドマークとしても知られている施設です。拡張プランに関しては、すべての工事が完了する期限は2027年頃に設定をしています。

こうした投資について、ラスベガスサンズのCEOであるロバート・ゴールドスタイン氏は、「既にマカオとシンガポールのラスベガスサンズの施設で進行している計画の一部で、2022年と2023年にかけ段階的に完了することを予定しています。今回は、タワー1とタワー2にあるすべてのホテルの客室と、スイートルームの大規模なアップグレードが目玉で、これにより、ホスピタリティを高めることを目的としています」と説明しています。

また、改装については、エグゼクティブクラブラウンジや高級レストラン、3つのホテルタワーすべてにあるVIP客向けのフィットネス・ボディケア施設なども対象に、順次行われるということです。

なお、これら一連の拡張工事計画により直近で完成した新設備の1つが「50 Eggs HospitalityGroup」です。ジョン・クンケル氏が手掛けたシグネチャーレストランで、有名シェフの和久田哲也氏と共に良質なサービスで人気を博しています。

世界的に新型コロナウイルスのオミクロン株が蔓延をしている中でも、アメリカを中心にカジノ産業は売上を回復させています。

「マリーナベイサンズ」も拡張工事などを経て、またかつての活気を取り戻そうとしています。今後も、世界のカジノを含むIRの動向に注目をしていきます。