これまで、カジノによる売上が世界一となっていたマカオ。マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)から毎月発表される「月次カジノ売上」は、世界各国のカジノ関係者から注目を集めています。
約64億円で前年同月から約95%減
2022年8月1日に最新の情報が配信され、2022年7月の「月次カジノ売上」は3.98億パタカ(約64億円)で前年同月から約95%減、前月から約84%減となりました。
マカオでは、2022年6月18日に「オミクロンBA.5」の市中感染が確認され、その後は被害が拡大していきました。その結果、市民への集団検査やカジノを含むほぼ全てのビジネス施設が、2022年7月11日から閉鎖されることになりました。
12日間に渡って「特別防疫措置」が行われることに。カジノ施設も2022年7月上旬は営業を行っていましたが、中国本土との水際措置の強化や移動制限のせいでほとんどカジノ客がいない状況が続いていました。
現在では、市中感染も落ち着いてきたことで、各カジノ施設は営業を再開していますが、まだ利用者は少ない状況が続いているようです。
前年同月比では5ヶ月連続のマイナス
過去にないような落ち込みとなった、マカオにおける2022年7月のカジノ売上。新型コロナが流行し始めた2020年6月頃以来の低水準で、改めてマカオでは市中感染の恐ろしさを見せつける結果となりました。
ちなみに、前年同月比では5ヶ月連続のマイナスとなり、アメリカを始め世界各地のカジノが売上を回復している中で、さびしい数字となっています。
2022年2月の売上となる約1106億円からみても、大幅に売上を落としていることがわかります。すでに、今回の「オミクロンBA.5」騒動は収束しているマカオ。しかし、また新しいウイルスが市中感染することで、カジノの営業が止まる可能性は残したままとなっています。 今後、マカオにおけるカジノ売上が戻る日は来るのでしょうか?
【2022年のマカオにおけるカジノ売上】
- 1月=約915億円
- 2月=約1106億円
- 3月=約556億円
- 4月=約429億円
- 5月=約536億円
- 6月=約413億円
- 7月=約64億円