マカオの2022年10月「月次カジノ売上」は前月より31%の増加

前年同月比では10%減の約715億円に

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マカオの2022年10月「月次カジノ売上」

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2022年11月1日に、マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)から最新の「月次カジノ売上」が発表されました。

多くのカジノ施設が営業をしていて、世界的にも有名なマカオ。マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)から毎月発表される「月次カジノ売上」が毎回話題となっています。

前年同月比では8ヶ月連続でのマイナス

2022年11月1日には最新のデータが公開され、カジノ総収入は前年同月比で10.7%減となる38億9900万マカオパタカ(約715億円)となりました。前月からは31%の増加となり、回復傾向となる数値です。

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ただ、前年同月比では8ヶ月連続でのマイナス。世界的なカジノ売上を誇っていたマカオの本格復活には遠い状況が浮き彫りとなりました。

マカオでは、2022年6月18日に「オミクロンBA.5」の市中感染が確認されてから、大混乱が起きました。2022年7月11日から、カジノを含めるほとんどの施設が閉鎖する事態に。

さらに、2022年10月26日ころから、市中で新型コロナ陽性者の確認が相次いでいます。マカオのコタイ地区でMGMチャイナが運営するカジノ利用者や従業員から、新型コロナウイルスの感染者が出たと発表がありました。

マカオにいる70万人の住民に、2022年11月1日までウイルス検査を受けるよう政府が要請するなど、封じ込め作戦を行ったばかりです。

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2022年1~10月の累計となるカジノ売上は前年比で約50%減

そんなマカオですが、2022年11月1日からは、中国本土の住民に対して、電子ビザの発行が再開され、ツアー客の受け入れも行う予定となっています。マカオで大きな収益源となっている中国本土からの客足が復活することが期待されています。

現在は、2022年1~10月の累計となるカジノ売上は、前年比では約50%減となっています。

今回の新型コロナウイルス感染者の封じ込めが成功すれば、マカオ復活の足がかりとなるだけに政府の腕の見せ所となりそうです。

【2022年のマカオにおけるカジノ売上】
1月=約915億円
2月=約1106億円
3月=約556億円
4月=約429億円
5月=約536億円
6月=約413億円
7月=約64億円
8月=約380億円
9月=約530億円
10月=約715億円

【参考】マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)