横浜市のカジノを含むIR予定地、再開発は2026年度を目処

市民からの意見も募集する方針

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横浜市の山中竹春市長は、自身が白紙撤回をしたカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致について、候補地だった山下ふ頭に新たな開発計画があることを明かしました。

みなとみらいや横浜中華街にも近い山下ふ頭にカジノを含むIRを誘致することで、地元の経済に大きな相乗効果が得られると言われてきました。しかし、今回の誘致撤回で全てが白紙状態に。横浜市の商工会議所からは不満の声がでていました。2021年9月30日に行われた定例会見では、横浜商工会議所の上野孝会頭が「IRは都市経営の基盤となる大規模プロジェクトであり、大変残念」と発言をしています。

その山下ふ頭に対して、新たな開発計画の意見を市民などから募集して、2026年度を目処に開発を進めていくとしています。

カジノを含むIRに代わる施設の意見を、市民や民間事業者から受け付けるとしています。山中市長は2021年12月7日の市議会本会議で、「横浜経済をけん引する開発を実現していきます。庁内連携して新たな事業計画の策定を進めてまいります」と発言をしています。

市は「世界に注目されるハーバーリゾートの形成を目指す」という開発の基本計画をもとにしていくつかの項目を設定して、ネットなどから募集を受けるとのことです。募集に関する期間は発表されていません。

今後は、市民からの意見や地元の関係団体との話し合いを受けて、開発の方法や事業者を決定するとのことです。

横浜市は、一般社団法人を含める「カジノを考える市民フォーラム」から、IR誘致に関する検証作業を求める要望書を2021年11月25日に出されていました。これは、カジノ誘致に関してどういった経緯で行われてきたのかを公開するように求められているものです。

市長が変わった途端に急遽、カジノを含むIRの誘致を撤回したことについても市民からは理解が得られていません。

大阪府・市と共に誘致先として大本命と言われていた横浜市だけに、誘致の撤回後の山下ふ頭の開発や地元の商工会との調整をどうするのか?各地から注目をされています。