アメリカのカジノ「レイル・シティ・カジノ」が地元企業に買収される

415台のスロットマシンなどを設置する地元客中心の人気カジノ

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アメリカ・ネバダ州ラスベガス近郊のパラダイスを拠点とするカジノ&スポーツベッティング企業のアフィニティ・インタラクティブが、同州スパークスで運営するカジノ「レイル・シティ・カジノ」を地元企業の「トラッキー・ゲーム」に売却することが明らかとなりました。

2万4000平方フィートのカジノフロアに415台のスロットマシン

これは、地元メディアおよび、カジノ業界紙などが電子版で報じているものです。それらによると、今回売却が明らかとなったのは、アフィニティ・インタラクティブが所有・運営するネバダ州スパークスのカジノ「レイル・シティ・カジノ」です。

同カジノは1978年に創業した後、2004年にサンズ・リージェント(現・Jリゾート)が3790万ドル(約50億円)で買収。その後、サンズ・リージェントがアフィニティ・インタラクティブの一部であるハーベスト・ゲーミングによって買収され、アフィニティ・インタラクティブ運営の施設となっていました。

なお、同カジノは客室部分がなく、地元の人々を中心とした運営となっており2万4000平方フィートのカジノフロアには415台のスロットマシンに加え、スポーツブックやブッフェスタイルのレストランなどが併設されています。

また、今回「レイル・シティ・カジノ」を買収するトラッキー・ゲームは、かつてハーベスト・ゲーミングと提携する形で、同カジノを含む北ネバダのいくつかの施設を管理していたフェレンツ・ゾーニ氏が率いる北ネバダ拠点の地元企業です。

代表のゾーニ氏は、ハーベスト・ゲーミングが破産した後に舵取りした人物として知られているそうです。ゾーニ氏はトラッキー・ゲームを創業後、かつて運営に携わっていた北ネバダ州の3カジノの所有権を次々と取り戻すことに成功しています。

なお、買収価格は公表されていませんが、同州の規制当局の正式承認を経て、2023年末までに正式な譲渡が完了する見通しとのことです。

買収についてゾーニ氏は、「『レイル・シティ・カジノ』には(旧知の)従業員がまだまだ多く在籍しています。彼らを再び私の会社に迎え入れることができるのが、本当に楽しみでなりません」とメディアに対してコメントしています。

記者の一言メモ

カジノが復活をはたしているアメリカでは、買収なども頻繁に行われています。今回の買収で、「レイル・シティ・カジノ」も生まれ変わることでしょう。

【参照】World Casino Directory「Affinity Gaming Sells Rail City Casino in Sparks to Truckee Gaming」

※画像は「レイル・シティ・カジノ」公式HP