アメリカのカジノ「Live Casino & Hotel Philadelphia」が1年で地元に3億ドル以上の経済効果を実現

1300以上の雇用を創出、慈善団体に多額の寄付も

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コーディッシュ社が開発・運営し、オープンから1周年を迎えた『Live Casino & Hotel Philadelphia』。新しいカジノ施設として、コロナ禍の中でも人気のスポットになっています。

その『Live Casino & Hotel Philadelphia』が、ペンシルベニア州に9100万ドル以上の税金を納め、従業員に対して51.9百万ドルの賃金を支払っていたことが公表されました。これらを含め、3億2500万ドル以上の経済効果を地元と州にもたらしたことが明らかとなっています。

もともと地域社会への貢献をテーマに打ち出していたコーディッシュ社は、同施設の開業にあたり常勤で1300人以上の雇用計画を発表。それによって実際に雇用された従業員の54%が地元のフィラデルフィアで暮らす人々となりました。

また、カジノの利用客に対しても、81.7百万ドルを超えるジャックポットの支払いを行うなど経済効果をもたらしています。

そのほかにも同社は、フィラデルフィア地区の慈善団体に対して、現金寄付あるいは現物支給という形で45万4000ドル以上もの寄付を行い、従業員は500時間以上も地域のコミュニティサービスに対してボランティアで協力しているといいます。

それにより、フィラデルフィア市、アメリカ赤十字、アメリカ癌協会、アルツハイマー協会、ペンシルベニア州とニュージャージー州南部のUSO、フィラデルフィアのボーイズ&ガールズクラブ、ジョーズユースプレイブック、ダレンドートン財団、デラウェアバレー、サウスイーストユースアスレチックリーグなどが恩恵を受けたそうです。

同社のもたらした地域社会への貢献と経済効果について、コーディッシュ社のデビッド・コーディッシュ会長は、「我々は、創業1年目にして地域社会に対して好影響をもたらすことができたことを誇りに思うとともに、フィラデルフィア市からの評価に感謝します」とコメントしています。

日本でもカジノを含むIRの誘致計画が進む中で、各地で地元住民との調整がうまくいっていない現状があります。『Live Casino & Hotel Philadelphia』のように、地元経済にしっかりとプラスとなることをアピールする必要があるのかも知れません。

まだ開業から1年しか経っていない新しいカジノ施設だけに、日本のカジノを含むIRを展開する上でも非常に参考になるのではないでしょうか?

※写真は「Live Casino & Hotel Philadelphia」公式HPより引用