「ライブ!」ブランドのCordish Companies、スペインでカジノコンプレックス開発を計画か?

マドリードに土地を購入する計画も

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アメリカでライブ!ブランドのカジノやIRを展開するCordish Companiesが、スペインのマドリード東にあるエリアで新たにIR施設の開発に着手する可能性が浮上しました。

アメリカを中心にカジノを含む統合型リゾートの開発を手がける「Cordish Companies」は、スペインにある現地法人「スカイライン・コーディッシュ・カンパニーズ」を通じて、マドリードに新たなカジノ施設の開発を計画しているようです。

施設全体としてはおよそ22億ユーロの初期投資

現在、Cordish Companiesが注目しているのは、マドリードの東部にあるヘナレス・コリドール地域の約134ヘクタールもの広大な原野で、同社ではその取得費用を約2000万ユーロ(2150万ドル)と推定しているようです。

そこにカジノ、レストラン、ホテルのほか、各種レジャー活動全般を提供する巨大な複合施設を建設する計画があるとアメリカのメディアが報じています。なお、施設全体としてはおよそ22億ユーロの初期投資を行うとしています。

また、この施設が仮にすべてオープンすると、この地域に約5万6000人の雇用を創出すると見られています、ただ、この地域の特徴として定住型の住民が多いことから、人手不足となる可能性は低く安定した運営が可能となる見通しです。

Cordish Companiesは複合施設の開発を行っており、これまでアメリカでは「テキサス・ライブ!」「Xfinity Live!」「カンザスシティ・ライブ!」「Fox Sport Midwestライブ!」などの複合施設を作り出しました。 ボルチモア港湾エリアの再開発、さらには単独のカジノ事業として『ライブ!ピッツバーグ』や『ライブ!メリーランド』などの『ライブ!』ブランドを立ち上げ、いずれも軌道に乗せた実績があります。

海外での開発も本格化していくのか?

また最近ではMLBのテキサス・レンジャーズと提携し、テキサス州のアーリントンで3万平方フィートもの大規模な多目的施設「スパーク・アーリントン」を開発する計画を発表しました。

このように、米国内での実績が華々しい同社が、あえて海外での開発に目を向けた背景には、約1年前にバージニア州での開発計画が頓挫したことが大きく影響していると見られています。

今後は今回のスペインでの開発計画だけでなく、世界各地で同様の計画を模索していくと推測されることからその動向に注目が集まります。

※画像は「Cordish Companies」公式HP