ラスベガスで「22万9000ドル」の賞金に気づかず帰った客を捜索

2週間以上、警察顔負けの大規模捜査を展開

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ネバダ州賭博管理委員会は、2022年2月4日にカジノのスロットマシンで22万9000ドルのプログレッシブジャックポットを当てたことに気づかずに帰り、そのまま行方がわからなくなっていた男性を発見したと報告しました。

これはネバダ州賭博管理委員会が公開した報告書の中で開かされたものです。同委員会によると、2022年1月8日の夜、アリゾナ州からやってきたある男性客が、ラスベガスの『トレジャーアイランドホテル&カジノ』でスロットマシンをプレイしていた際に、ジャックポットを当てたそうです。その際に通信エラーが発生したことから、男性客もカジノ側のスタッフもジャックポットに気づかず、結果として約22万9000ドルとなる賞金を受け取ることなく、アリゾナに帰ってしまったそうです。

【参考】ネバダ州賭博管理委員会

その後、ジャックポットの見過ごしに気づいたカジノ側が、この男性客に連絡をとろうしましたが失敗。その報告を受けたネバダ州賭博管理委員会が、大規模な調査を開始しました。

監視カメラの映像や、交通局などから提供された移動データ、さらには聞き込みによる目撃情報などを元に捜査・分析を行ったところ、この男性客はアリゾナ在住のロバート・テイラーさんであることが確認されたそうです。

テイラーさんは無事に、『229,368.52ドル』となるジャックポットの賞金を、20日も経った後に受け取ったことになります。

今回、2週間以上にわたり警察も顔負けな調査を続け、テイラーさんを特定できたことに、業界内外から多くの称賛の声が寄せられています。

ネバダ州賭博管理委員会で理事会のチーフをつとめるジェームズ・テイラー氏は「ネバダ州賭博管理委員会は、お客様に支払うべき賞金を確実に受け取れるようにしただけです」と語っています。 日本でもカジノを含むIRが開業した際には、こんないい話を紹介できるように期待したいです。