カジノ大手「クラウン」の株主が「ブラックストーン」の買収を承認

買収額は約89億豪ドル(約7320億円)と言われる

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「クラウンリゾーツ」は、アメリカのプライベートエクイティ・大手「ブラックストーン」による買収にほぼ全会一致で承認したと現地メディアなどが報じています。詳細をお伝えします。

オーストラリアにあるカジノ運営大手「クラウンリゾーツ」の買収騒動に決着がつきそうです。

買収に関してほぼ全会一致で承認

再建中の「クラウンリゾーツ」は、臨時株主総会を開きアメリカのプライベートエクイティ・大手「ブラックストーン」による買収に関して、ほぼ全会一致で承認したと現地メディアなどが報じています。

「クラウンリゾーツ」は、オーストラリアで運営しているカジノでマネーロンダリングの疑惑が浮上。

オーストラリアの監督当局が、カジノ運営免許保有は不適切とするなど混乱を呼んでいました。さらに、2021年12月23日には、ジャンケット業務に関しても違反したとしてビクトリア州規制当局が「クラウンリゾーツ」に対して罰金が課せられると報道もされています。

今回の買収は約89億豪ドル(約7320億円)と言われ、創業者で筆頭株主のジェームズ・パッカー氏は、約33億豪ドルの同社株を売却して、経営から退くと言われています。

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両社は、約1年近くにわたって買収合戦を行っていました。当初は、「ブラックストーン」からの提示に応じない様子も見せていましたが、苦境に立たされる中で再建のために買収案を受け入れることになりました。

「スターエンターテインメントグループ」も名乗り

今回の買収騒動では、同業となる「スターエンターテインメントグループ」も名乗りを上げていましたが、計画を撤回しています。

また、アメリカの投資会社「オークツリーキャピタルマネジメント」は、パッカー氏が保有する株の取得に向けて交渉していましたが打ち切られています。

今後、「ブラックストーン」に買収されることで、「クラウンリゾーツ」のカジノ施設が息を吹き返すことができるのか?注目です。