ゲンティン香港の創業者リム・コク・タイ氏が立ち上げたクルーズ会社「リゾート・ワールド」は、ゲンティン傘下のドリームクルーズから転籍させたリゾート・ワールド・ワン号(旧:エクスプローラー・ドリーム号)を使った初のクルーズで、中国を周遊する航路をとることが明らかとなりました。
シンガポールを出発し香港へ行く5泊6日のコース
これは、カジノ業界紙など複数の現地メディアの取材により明らかとなったものです。
それによると、今回明らかとなったリゾート・ワールド・ワン号によるクルーズは、まず手始めとして2023年3月3日にシンガポールを出発し、ベトナムのホーチミンやダナンに寄航し、香港へと至る5泊6日のコースとなる見通しです。
Resorts World Cruises Bakal Mulai Lagi Perjalanan Pesiar ke Hong Kong https://t.co/F3JwLcn3U6
— Kompas Travel (@KompasTravel) January 17, 2023
この便は、中国が新型コロナウイルス対策である「ゼロコロナ政策」を緩和した後で、初めて中国を周遊するものとなることで各方面から注目が集まっています。
しかし、現時点ではこの記念すべき航海にどの程度の客を乗船させるかなど、詳細について「リゾート・ワールド」は公表しておらず判然としない部分があります。
同船は928の客室に1856人の乗客を収容することが可能となっているため、仮に定員数の限界まで乗船させることとなればかなり大規模なクルーズになると見られます。
また、前出のリム・コク・タイ氏は「無関係」としてはいるものの、同氏が創業しかつて運営していたゲンティン香港は、新型コロナウイルスの影響による業績悪化ですでに清算の手続きを行っていると報じられています。
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近く、清算人の選任について議論の場が設けられる見通しとなっているようです。リゾート・ワールドが影響を受けることなく、今回明らかとなった2023年3月のクルーズで無事に出航できるかも注目が集まっています。
クルーズ船はカジノで遊べるものが多く、旅の手段として人気を集めていました。新型コロナウイルスがまん延してから、一気にカジノクルーズも人気がなくなった中、「リゾート・ワールド」の動きに注目が集まっています。