マカオ政府観光局(MGTO)のマリア・ヘレナ・デ・セナ・フェルナンデス局長は、旧正月期間において多くの日で、マカオの主要なホテルが満室状態であることを公表し注目が集まっています。
マカオにある主なホテルはほぼ満室へ
これは、フェルナンデス局長が同日に行われた公開イベントへ参加した際、メディアに向けて語り報道されたものです。
それによると、中国国務院が本土在住の国民に対し「春節休暇」として正式に定めている2023年1月21日から2023年1月27日の期間について、マカオへの観光客が増加しているとしています。
観光局では、1日あたり平均で4万7000人ほどの観光客がマカオを訪れると推定しているといいます。実際、すでにマカオにある主要なホテルはほぼ満室となっているとのことです。
現時点において、マカオには約142の宿泊施設があり、その総客室数は4万6506室となっているそうです。観光局では複数のリゾート事業者との連携により、コロナ禍前の2019年頃のレベルにまで客室数を提供できる状況を整えているといいます。
なお、2019年の「春節休暇」期間には、1日あたり約17万3000人もの観光客がマカオを訪れていたそうです。
マカオ・カジノ施設の復活なるか?
各ホテルの詳細なデータは明かされなかったものの、4万6506室の客室のうち、44%を占めるというカジノリゾート施設内のホテルはほぼ満室となっているそうです。
残りわずかとなっている客室については、かなり割高な料金が設定されているようです。そうした割高の部屋でも、すでに争奪戦が行われているといいます。
ここ数年、マカオの観光業界は新型コロナウイルスによって大打撃を受けてきました。マカオで市中感染などもおき、絶えず翻弄され続けています。
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2022年、マカオの「月次カジノ売上」は前年比で約5割減少に
マカオにおける「月次カジノ売上」が発表され、2022年12月は前年同月から56%減少した34.82億パタカ(約570億円)となりました。
多くの施設が深刻な打撃を受けていただけに、今回明らかとなった客足の回復はマカオのカジノ業界にとって良い知らせとなりそうです。