2022年、マカオの「月次カジノ売上」は前年比で約5割減少に

2022年12月の「月次カジノ売上」は約570億円

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2022年のマカオ「月次カジノ売上」

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マカオにおける「月次カジノ売上」が発表され、2022年12月は前年同月から56%減少した34.82億パタカ(約570億円)となりました。

有名カジノが多く営業しているマカオでは、「マカオ政府博彩監察協調局」(DICJ)から毎月発表される「月次カジノ売上」が、世界中のカジノ関係者の間で注目されています。

2022年12月の売上は約570億円

2023年1月1日に最新となるデータが発表され、2022年12月の「月次カジノ売上」は前年同月から56%減少した34.82億パタカ(約570億円)となりました。

新型コロナウイルスの影響で売上が減少した前月よりは16%増でした。前年同月比としては10ヶ月連続のマイナスとなり、コロナ前の2019年の同月からは84%近い減少。2022年は7月に約64億円という壊滅的な売上となり、年間を通しても約7224億円という結果に。前年比較では約50%近い減少で、マカオは2022年も新型コロナウイルスに翻弄された1年でした。

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マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)が毎月発表する「月次カジノ売上」が公開され、2022年11月はカジノ総収入が約30億パタカ(約510億円)となりました。

マカオの2022年11月「月次カジノ売上」を公開

これまで、最も新型コロナウイルスの影響を受けていた2020年を下回る結果となり、深刻な売上の減少が続いています。

マカオ政府は、財政予算においてカジノに関する売上見込みを1300億パタカ(約2兆1200億円)としていました。大幅にマイナスとなる結果で2022年度を終了させる形となりました。ちなみに、ここ10年では2013年に3607億パタカ(約5兆8900億円)を売り上げていることから、どれだけ深刻な状況かわかります。

徐々にカジノ客が戻りつつある

マカオでは、2022年は中国本土でオミクロン変異株が再流行したことによってさまざまな影響を受け続けました。マカオでも市中感染が発覚するなど、何度もピンチを迎えています。

現在は、マカオで中国本土の「団体観光客」受け入れを再開するなど、防疫措置が緩和されています。海外との隔離検疫免除における往来も復活して、徐々にカジノ客が戻りつつあります。

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2023年には、マカオの「月次カジノ売上」が復活をはたすのか?世界中のカジノ関係者が注目しています。

【2022年のマカオにおけるカジノ売上】
1月=約1115億円
2月=約1406億円
3月=約556億円
4月=約429億円
5月=約536億円
6月=約413億円
7月=約64億円
8月=約380億円
9月=約530億円
10月=約715億円
11月=約510億円
12月=約570億円

【参考】マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)