世界にある日本と同じくカジノがない国々

さまざまな理由でカジノを開業しない地域

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日本と同じくカジノが認められていない国の事情を紹介します。

現在、日本で誘致計画が進んでいる「カジノを含む統合型リゾート」。カジノはヨーロッパを中心に、世界中で多くの国が法律で設置や営業を認めています。しかし、主要な国のなかにもカジノを認めていない国はいくつもあります。

ハワイやフィジー諸島にもカジノはない

たとえば中国では、基本的にはカジノは認められていません。ただし、特区としてマカオではカジノが営業しています。そのマカオは今やカジノの売り上げで世界トップに君臨しています。

そして、近年、目覚しい経済発展を遂げている中国では、お金持ちがとても多くなっています。そのため、海外のカジノを楽しむために諸外国に出かける中国人観光客はとても多いとのことです。欧米のカジノの中には、中国語が堪能なディーラーやスタッフを配置している店も少なくないと聞きます。

日本人になじみのある所では、ハワイにもカジノはありません。アメリカでは州によってカジノやギャンブルについての法律が異なります。ユタとアーカンソー、そしてハワイの3つの州ではギャンブルが原則として禁止されているので、カジノは営業していないのです。

フィジー諸島も観光でよく知られていますが、やはりカジノはありません。実は、2011年頃にカジノを含むIRを建設する計画があったのですが、運営会社の都合などによって延期され、そのまま立ち消えになってしまったという事情があります。

ヨーロッパでも認められていない国が多数

カジノはヨーロッパ発祥といわれていて、欧州39の国でカジノが法律で認められています。その一方で、ウクライナやノルウェーなど12の国ではカジノは合法化されていません。ヨーロッパのなかでも、歴史や文化によって考え方や態度はさまざまなようです。

このほか、アメリカに近いブラジル、ボリビアなど南米の6カ国や、アフリカの19カ国でカジノが合法化されていません。

イスラム教の影響が強い国や地域が多い中東は、教義によってギャンブルが禁止対象になるので、カジノがないケースが多いようです。ただ、エジプトのように外国人限定でカジノを開業している国もあれば、イスラエルのように、イスラム教とは関係なくカジノが禁止されている国もあります。

ただし、今後の見通しについては不透明です。ハワイの一部の地域でカジノ導入をうかがわせるような動きがあるとも報じられています。

世界のそしてわが国のIRが今後どう展開していくのか?注目です。