ベルギーは古くからカジノが栄えた国のひとつです。現在、国内でカジノがある地域は、首都のブリュッセルをはじめ、西部の西フランドル州、北部のアントワープ州、南部のナミュール州、そして南東部のリエージュ州です。
リエージュ州にはドイツ国境近くに『スパ』という町があります。14世紀ごろから温泉保養地として開発されるようになり、16世紀には王侯貴族や芸術家などが集まるリゾートとして栄えるようになったといいます。
日本でも最近では温泉や入浴施設などをスパと呼びますが、この町がその起源と言われています。そして、スパの町にもカジノがあります。その名も『カジノ・ド・スパ』です。
『カジノ・ド・スパ』は1763年に設置されたと言われています。すでにリゾート地として広く知られていたようですから、この地を訪れる貴族たちのニーズにこたえて作られたのかもしれません。
その後、内乱や政府の賭博禁止などを潜り抜け、現代まで存続しています。1917年には大規模な火災によって当時の建物がほとんど焼失してしまいましたが、その後修復されました。
スパジェロンステア駅から徒歩6~8分、セルヴェ通り沿いにある宮殿風の建物です。
テーブルゲームは7種類14台以上、スロットマシンは80台以上となっています。年齢制限は21歳以上。チェックがあるのでパスポート携帯は不可欠です。入場は無料で楽しめます。ドレスコードはゆるやかで、スマートカジュアルで十分です。
文化的施設としての楽しみもあり、珍しい雰囲気でカジノを楽しむことができます。
カジノを楽しんだ後は温泉で一息つく
カジノの近くには入浴施設やプールなどを備えた『テルム・ドゥ・スパ』があります。
ヨーロッパでは健康のために温泉水を飲むケースが多いようで、カジノのすぐ近くにある『ピエール・ル・グラン源泉』は、有料で温泉水を飲むことができる施設です。
スパは小さな町ですが、周辺には温泉施設や古いお城、豊かな自然などがありバカンスをゆったり過ごすには好適な場所といえるでしょう。
ただギャンブルを楽しむだけでなく、ゆったりとした気分でカジノを楽しめるのがベルギー・スパの魅力となっています。
※写真は「カジノ・ド・スパ」公式HPより引用
ベルギー スパとは
スパ(Spa)は、ベルギー東部リエージュ州に位置する温泉リゾート地で、ヨーロッパでも最も古い温泉地の一つです。古くからその温泉の効能が知られており、17世紀にはヨーロッパ中の貴族や富裕層が訪れる保養地として発展しました。
スパはモータースポーツのスパ・フランコルシャン・サーキットでも有名で、F1ベルギーグランプリが開催されることでも有名です。