南アフリカ、新型コロナ関連の規制緩和で各カジノとも本格営業再開へ

リゾート業界では業績回復に期待の声

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南アフリカでカジノ業界に復活の風

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この記事の概要

南アフリカ政府は新型コロナウイルスに関連した規制の撤廃を発表。それを受けて、カジノ事業者をはじめとする観光・娯楽産業を中心に、業績回復への期待の声が続々と寄せられています。詳細をお伝えします。

南アフリカ政府は、新型コロナウイルスに関連したすべての規制を緩和することを発表。今後は出入国に関する制限のみならず、マスクの着用やイベントの開催規模に関する制限などもなくなることから、カジノ事業者をはじめとする観光・娯楽産業の各社は、業績の回復に期待を寄せています。

南アフリカで新型コロナウイルス関連の規制が緩和へ

これは、南アフリカの保健相をつとめるジョー・ファーラ氏が、メディアに向けての会見に先立ち官報上に掲載する形で先行発表したものです。

それによると、これまでおよそ2年間に渡って続けられていた同国における新型コロナウイルス関連の規制について緩和するとしています。

具体的には、マスク着用の義務、集会・催事等における人数制限および開催そのものの制限、出入国の際に行われていた抗原検査や、陰性結果の提示義務などで、これらが撤廃されることで多くの接客業や観光業、各種エンターテインメント産業などが、通常通りの営業に戻ることが期待されます。

なお、南アフリカでは、これまで段階ごとに出入国の際の制限が設けられていたことで、海外からの観光客が激減し観光・レジャー業界に深刻な打撃を与えていました。

屋内での集会・催事での人数制限が収容人数の50%まで、最大でも1000人以内と定められていたために、国内向けの各種サービスまでも長らく立ち行かない状態となっていたといいます。

こうした事態を受け、南アフリカのリゾート大手・サンインターナショナル社でホスピタリティ担当COOをつとめるグラハム・ウッド氏は、「長らく続いていた規制が緩和あるいは撤廃されることが、我々の観光業界にとってプラスの効果をもたらすことは言うまでもありません。そして、今後は国際的なレジャー需要が加速度的に回復することに期待しています」とコメント。

また、同じく観光・リゾート大手のギルテッジトラベルグループのエグゼクティブチェアマンをつとめるショーン・クリツィンガー氏は、「規制が廃止されたというニュースにワクワクすることはもちろん、新たなやりがいを感じています」とコメントしています。

人々の日常生活だけでなくビジネスにおいてもコロナ禍からの完全脱却が実現し、業績が上向きとなることへの期待を見せています。

アメリカを中心としてカジノ業界は新型コロナウイルスからの回復を見せています。しかし、マカオでは市中感染が広がるなど、予断を許さない状況となっています。はたして、南アフリカのカジノ業界は本格的な復活をすることができるのでしょうか?