横浜IR誘致撤回に「横浜商工会議所」から不満の声

市のIR推進室は10月1日に廃止

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横浜市のカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致は、新市長の山中竹春氏によって撤回となりました。

山中氏はIR誘致の撤回を選挙公約に掲げていたとはいえ、地元の商工会議所を中心に不満の声が出始めています。2021年9月30日に行われた定例会見で、横浜商工会議所の上野孝会頭は「IRは都市経営の基盤となる大規模プロジェクトであり、大変残念」と発言をしています。

商工会議所はこれまでも、新型コロナウイルスの影響で疲弊している横浜のホテル業や観光業に対して、IR誘致が起爆剤となると主張をしてきました。

上野会頭は、今回のIR誘致は事実上は実現困難になったと認識しているとしながら、景気回復を見込めるIRの代替案について「大規模な開発プロジェクトの実現が必要」と語りました。

また、山中市長のIR誘致の撤回宣言に伴い、市の『IR推進室』が2021年10月1日をもって廃止されました。

合わせて芸術劇場の整備を検討する部署も廃止となります。横浜市都市整備局に設置されていた『IR推進室』は、これまで2年間に渡って事業者の公募や市民への広報などを行ってきました。

横浜商工会議所の上野孝会頭が言うように、IR誘致に変わる具体的な代替案は提示されるのか?

山中竹春市長の今後の経済政策に期待がかかります。