長崎県のIR事業者「CAIJ」の代表が「新しい文化を世界に発信したい」と発言

カジノオーストリアインターナショナルジャパンが佐世保市で説明会を実施

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長崎県でカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致に関して新たな動きがありました。現在、県がIRに関する事業者に指定しているのが「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」(CAIJ)です。

その「CAIJ」が、2021年11月18日に佐世保市で行われた説明会に出席しました。公の場で事業概要を説明するのは初めてのことになります。

この説明会に先駆けて2021年10月5日には、関係団体などが参加する会議が開かれ、「CAIJ」の関係者も参加して協議を行っていました。

今回の説明会では、長崎県がIRの設置場所に決めている「ハウステンボス」がある佐世保市の商工会議所の会員や市の職員など約1000人を集めて行われました。地元企業や実際に業務に関係する市の職員に向けて、「CAIJ」の林明男社長は「地方創生型の新たなまちづくりを進めたい」と力強く宣言をしました。

CASINOS AUSTRIA INTERNATIONAL JAPAN 公式サイトより引用

また、「決してカジノの博打場を持ってくるというわけではない」と説明。さらに、「この地から産業革命を起こすようなキラーコンテンツを入れ、新しい文化を世界に発信していきたい」と、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の可能性について熱弁しました。特に「CAIJ」は、医療モールの設置や女性が来やすい施設にするという目標を語っていただけに、新しい形のカジノを含む統合型リゾート施設(IR)を実現するつもりのようです。

これを受けて、佐世保商工会議所の金子卓也会頭は、様々な産業ができることで働く場所が増えて経済効果があると発言をしています。

「CAIJ」は、今回のカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致が成功すれば3万人の雇用と年間3200億円の経済効果があると発表しています。また、極力地元から資源を調達したいとも話しています。

長崎県では、IR事業に関する特別委員会の議員がハウステンボスを視察する様子がメディアを通して公表されるなど、他の候補地よりも積極的にアピールをしています。

今後、長崎県は2021年11月26日に開く予定となっている11月議会で、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の整備計画の素案を示し、さらに2022年4月に期限が決まっている国への認定申請に向けて「CAIJ」と準備を進めていくとしています。