横浜がIR誘致撤回で大阪や長崎はどうなる?

カジノに対するマイナスイメージがついてしまうのか?

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横浜市で新しく市長に就任した山中竹春氏が市議会の所信表明演説で、正式にIR誘致の撤回を発表しました。この発表を受けて、IR誘致の候補地となっている大阪府の吉村洋文知事が2021年9月10日の会見で見解を公表しました。

吉村知事は、横浜の山中市長の意向は大阪に影響はないと話し「オリックス、MGMグループと具体的な中身を詰めている最中。横浜の動向にかかわらず、世界最高水準のIRを実現する」とコメントしています。また、懸念される『ギャンブル依存症』についても、事業者とともにしっかりとした対策を行うことがIRの基本計画の中に入っていると説明し、さらなる啓蒙活動を行っていくことを発表しました。

また、同じく候補地の長崎県ではIRの設置、運営を担う事業予定者に「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」を指名していますが、地元の長崎国際テレビが同社の林明男社長にリモートインタビューで話を聞いています。

林氏はカジノが持つネガティブなイメージを転換していくことを提案に盛り込んでいると説明し、「地域貢献を最優先として図る」と話しています。また、必要な物資などは可能な限り地元から調達をしたいと話し、あくまで地元と協力をする形でのIR構想を考えていることを発表しました。

負の側面ばかりがクローズアップされ、結局は市長選でIR誘致の撤回が決定してしまった横浜市。経済活動の相乗効果などをしっかりと考える前に、地元住民からの反対が大きくなりすぎてIR誘致が頓挫した形となってしまいましたが、はたしてそれが正解だったのか?

大阪や長崎での今後のIR構想の動向には、さらに注目が集まることになりそうです。